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ソクラテス『いくら知識の蓄積があっても、知恵が無ければ知識が人間を幸福にするとは限らない。』

古代ギリシャ哲学者 ソクラテス画像

内省

知識がある人など、一つの国で考えても数えきれないくらいいる。しかし、なぜこの世からトラブルの種は消えることがないのだろうか。経済破たん、放射能問題、戦争、不祥事による解雇、罰則、逮捕、死刑、往々にしてここで挙げたようなことの対象になる者、つまり取り仕切る者や管轄とする者、責任者たる人間は、『知識人』だったのではないだろうか。

 

知識がある人間が上に立ち、取りまとめ、決断を下し、遂行された、あるいは巻き起こしてしまった。そう考えたら、『知識』などほとんど人間の役に立たない。『自分』の役に立つだけだ。それも刹那的に。自分の出世や自己防衛、アイデンティティの確立のために知識を『援用』し、自分の都合の良いように使う。その結果があらゆるこの世の不祥事だ。

 

知恵

物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。

 

『正しく処理』。つまり、その処理する自分が、間違っていたら当然正しく処理などできない。以前私の周りにも『プラチナ資格』を取得した『知識』ある人間がいたが、彼は私との『知恵合戦』に敗け、そのままだと損をするという発想の下、いくばかりかの資産を盗んで消えた。

 

そもそも、なぜ『合戦』を挑んできたのかはわからないが、それこそが『知識』のみを追求した人間のなれの果てだろう。『知恵』ある者は、そんなことはしないからだ。おおかた、得てきた知識をひけらかし、あるいは主導権を握って最も『賢い立場』を確保しようとしたのだろうが、普段真理と向き合っている人間に、小手先の知識など通じないと見抜けなかったのが悪かった。

 

そして挙句の果てには、その塗り固めてきた愚かな『知識』をひた守ろうと、損の穴が空かないように、自分のやってきたことを正当化するように、必死になって『勝ち』の証を得ようとし、『横領』という犯罪を犯し、そのまま逃げ去ったのだ。

 

私は彼のことを追わなかった。彼に対しての最後の愛情である。いくら知識の蓄積があっても、知恵が無ければ知識が人間を幸福にするとは限らない。私には彼にいつ責任を取らせてもいい権利がある。それだけで充分だ。あとは、私の方にも見る目が無かったと戒めて、盗まれた資産は勉強代だと考えた方が賢明なのである。

 

 

注意

※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

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『自分のものに出来ない知識は、自分の知識とは言えない。』

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