古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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内省
言い方を変えるとこうだ。
『信念を曲げて生きながらえることと、信念を貫き命を全うすることと、どちらに重きを置けばいいだろうか。』
ソクラテスの場合は、アニュトスとメレトス、それにリュコンという人物に冤罪の罪で嵌められたが、逃げることなく刑を受けた。
自ら毒杯を飲み、死を迎えたのだ。そしてこう言い残した。
『お別れのときが来た。君たちは生きながらえるため、私は死ぬために別れるのだ。君たちと私のどちらがより幸福なのだろうか?答えることが出来るのは神のみである。』
ソクラテスはこうも言っていた。
『悪法もまた、法なり。』
罪のない人間を殺す法律など、悪い法律だ。だが、それでも法律は法律。その『理性、基準』すら軽んじてしまうようなことがあれば、この世は今よりももっと混沌に陥ってしまうだろう。
ソクラテスの死で、
『悪法は、法ではない。』
という考え方をする人間が増え、
(彼のような人をもう出してはいけない)
と考え、
(彼の死を無駄にしてはならない)
と思う人間が出てきてくれたなら、きっとソクラテスの死は、無駄にならないだろう。
自分の子孫をどう考えるかだ。自分の血がつながった者だけが、子孫なのか。彼ら、彼女らに、ほんの少しの財産を残すことが、それが人間の使命なのだろうか。それとも、後に生まれる人類全員が、子孫なのか。だとしたらソクラテスのような死を迎えた人間は、我々子孫に、大きな遺産を遺してくれたのだ。
『三流はお金を遺す、二流は事業を遺す、一流は人を遺す。』
ソクラテスがどれだけの人物だったかということは、2500年も経った今でも、人類の『四聖』として数えられているということが、ものを言っているのではないだろうか。
※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。
関連する『黄金律』
『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』
『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』
『「生きる」ということの本当の意味とは。』