古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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もっと言えば、この未だ未知数で計り知れない大宇宙の、生命の一つである『人間』だということになる。
『黒人』だとか、『障害者』だとか、『漁師』だとか、『皇族』だとか、『奴隷』だとか、『国民』だとか、関係ない。我々は、人間である。ただの人間。されど人間。それ以上でも、それ以下でもない。人間にはそれぞれに定められた命の日数があり、苦の中に楽しみを見出せる恩恵を与えられている。
私もかつては視野が狭い人間だった。地元の町内しか知らないような、小さな人間だった。私は内省し、それを猛省し、区に広げ、都に広げ、国に広げた。世界に広げ、暗にも明にも広げ、宇宙に、心に、愛に広げた。自分が生きていた世界は、あまりにも狭かった。自分が気にしていたことは、あまりにもちっぽけだった。
国には国民性があり、都にはルールがあり、区には見栄があり、町にはしがらみがある。どの規模で考えても、人は常に、人為的な何かを気にしていることに気が付く。そして、それによって自分の行動範囲や既成概念が形成され、規範意識が本来の基準から外れ、廃れていく。
人は、人としてこの世に生まれ、死んでいく数奇な人生の中で、いかなる規範意識でもって生き貫けばいいか。立ち止まらなければこのことについて内省することはないだろう。だが、立ち止まって内省するだけの価値があるテーマだ。私の経験上、むしろ、 ”そこ”から始まるのだ。本当の人生が。
※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。