うつ病の原因はストレスなの?
ストレスもそうですし、他の原因もあります。
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うつ病がなぜ発症してしまうのかは、医学の研究でもまだはっきりとは分かっていません。ただし、うつ病は1つの原因ではなく、
といわれています。
うつ病になってしまう人は過剰なストレスが体の負担になり、うつ病を発症してしまうことが多いようです。ストレスを感じやすい現代では、うつ病の症状を訴える人も増えていて、ストレス社会であることの証明であると考えられます。
うつ病になってしまった人の中には、症状が軽い人も重たい人もいますが、どんな症状でも精神的に不安定になるのは事実です。うつ病の原因であるストレスは、下記などが挙げられます。
他にもストレスを感じることはあり、
を抱えている人もいます。これらの過剰なストレスが、体や脳に絶大な負担となってしまい発症してしまうケースが多いのです。
割合としてはストレスよりも発症する可能性は少ないのですが、うつ病になってしまう人の中には
となり、精神状態が悪くなってしまうこともあります。また、受け入れがたいことでもある
を受け入れることができず、精神状態が不安定になることもあるのです。これらの場合、受け入れたくないことでも無理矢理に受け入れなければならないため、脳の神経が拒否反応を出して、うつ病が発症してしまうといいます。
いろいろなことに対して柔軟に考えられる人であれば、うつ病になる可能性は低くなっていくようです。しかし、うつ病になりやすいタイプは真面目で責任感が強く、人当たりが良い、周りからの評価も高い人の方がなりやすくもあります。
このような人の場合は
ため、過剰なストレスがかかり、心や脳のバランスが崩れていきます。
全てにおいて完璧を求めている人は、少しも妥協することなく物事をやり遂げようとするため、余計にストレスがかかってしまうのかもしれません。自分の性格を少しずつ変えていくことも、うつ病にならないためには必要なことでしょう。
男性よりも女性の方が、うつ病になりやすいことが分かっています。女性の患者さんの方が受診する人数が多いこと、出産や月経などの特徴、生活の中で起こる様々なことが、うつ病になってしまう原因ではないかといわれています。
高齢者がうつ病になってしまう原因は、
してきた時などの環境が関係しているそうです。
うつ病は、脳の神経細胞の伝達が上手くできなくなること、と研究の結果が出ています。脳の神経細胞の伝達が上手くいく時は、食べたり寝たり、意欲がわいたりなどの感情を伝えることで、脳が体に指令を出しています。
この神経細胞に支障が出てくるということは、これらの指令が上手く伝達できず、うつ病の典型的な症状が出てしまうかもしれません。過剰なストレスを日々感じ、意欲がなくなってきたと感じる場合は、早めに病院で相談するのも良いでしょう。
うつ病になってしまうと、心と体の両方に症状がはっきりと現れてくる、といわれています。体の症状は心の症状に比べると分かりやすいのですが、うつ病が原因で体の症状が起きていると断定することは、とても難しいのです。
抑うつ気分の症状とは、気分が落ち込んでしまったり、悲しい気持ちになったり、憂鬱になったり、マイナス思考に考えてしまうことなどを表しています。特に抑うつ気分の症状が表れるのは朝や夜などといわれていて、この時間帯に抑うつ症状が強くなる傾向があります。
また、うつ病になってしまうと集中力が落ちたり、仕事をするという意欲が落ちていき、些細なことであっても決断ができないようになってしまいます。これらの思考力が低下してしまうことで、注意力が散漫して
のです。
意欲が落ちてしまうと、今まで好きだった趣味やスポーツ、ジムやヨガなど体を動かすことすら嫌になってしまうこともあります。家族や友人、職場の人とも話したくないと感じるようになり、徐々に引きこもってしまうような傾向が見られるようです。
だからといって、家にいても部屋でテレビを見ていても楽しく感じないといった症状から、家にいても何かをする意欲が出ないこともあるでしょう。今まで好きだったオシャレにも関心が抱けなくなり常に不安な気持ちや、落ち着きがなくじっとしていられない、などといった症状が表れます。
今までは心に関する症状でしたが、次は
を見ていきましょう。うつ病で見られる体の症状は、1つではなく様々な症状が表れます。精神状態が悪くなり、常に不安を抱えていることで が起こることもあります。
それ以外では頭痛がしたり食欲が出なくなったり、睡眠障害であまり眠れない、夜中に何度も目が覚める、などの症状が見られるようになっていきます。食欲が出なくなってくることで、何を食べても美味しさを感じなくなり、ダイエットはしていなくても1ヶ月あまりで体重が激減する場合もあるのです。
しかしこれは反対の場合もあり、神経細胞の伝達が上手くできなくなることで満腹感を得ることが敵わず、
こともあります。急に甘い物が欲しくなったり、過食症の症状が出てしまうこともあるので注意が必要です。また体のだるさや疲れが取れない、疲れやすいことや体が重いといった症状も感じるようになっていきます。
うつ病は精神的に落ち込む病気だといわれていて、心の不調が体にも伝わってしまうと考えられています。うつ病は気分の不調だけでなく、
も崩してしまいます。よって、風邪などの病気になりやすくなったり、月経が数ヶ月こなくなることも多くなります。
これらの症状を自分でも感じるようになると、余計に不安になってしまい、僅かな症状でも大きな症状として捉えてしまうこともあるかもしれません。
症状には個人差があり、これらと真反対になることも当然あります。うつ病の症状でありがちな不眠症ではなく、過剰に睡魔に襲われる症状が出てしまう場合もあるので気をつけましょう。
うつ病は精神的な疾患からくる病気といわれていて、診断は精神科医の下で行われるのが一般的です。そのため、自分がうつ病になっているかいないかを正確に判断する場合は、精神科や心療内科で診察を受けた方が良いでしょう。
仕事や家事、介護などで忙しくなかなか精神科や心療内科を受診できない、という人は少なくありません。精神科や心療内科に通うのに抵抗があると感じている人も多く、忙しさを理由に診察を受けない人もいます。
こんな症状でも受診して良いのか心配だと答える人もいますので、まずは症状がどのくらい出ているのかや、
するようにしましょう。
自分で様子を見ながら生活をしていくのも良いとは思いますが、うつ病になっている場合は、なるべく早く診察を受けた方が軽症で済むこともあります。うつ病は重症になっていけば行くほど治りにくくなってしまい、社会復帰にも時間がかかってしまいますので、
するようにしてください。
自分が本当にうつ病になっているのかを知りたいという人は、自分でチェックを行ってから、精神科や心療内科を受診するのも良いでしょう。自宅で簡単にできることですので、自分がうつ病の可能性があるかもと思った場合は、ネットなどで公表されているチェックをするのも良いかもしれません。
躁うつ病(双極性障害)の診断基準とは DSM-Ⅳ – Inquiry. |
自己記入式簡易抑うつ尺度(日本語版QIDS-SR) – Inquiry. |
病院に行かなくてもできる簡単なチェックの方法は、ネットでも様々な診断をすることができるようになっています。チェックの項目はいくつもに分かれていて、
です。全ての項目のチェックが完了すると、診断結果が出る仕組みとなっています。
チェックの項目は、
などに分かれています。この他にも、集中力や決断力、死や自殺に関しての考え方や趣味、落ち着きなどをチェックしていきます。
これらのチェック項目は、
を元に作られていて、これは
です。特にCES-Dは多くの医療機関でも使われていて、うつ病の検出率は90%もあるといわれています。なので、これらのチェックで高い数値が出た場合はうつ病である可能性が高くなりますので、精神科や心療内科を受診して、自分が本当にうつ病であるかどうかを確認するようにしましょう。
最初でも取り上げましたが、うつ病は精神的な疾患からくるもので、体と心に不調といった支障が出てしまいます。その症状によって困っていることがある場合は、日常生活や仕事などに支障が出てしまうことも多いのです。これらの支障が出ていると感じる場合や、うつ病にありがちな症状である抑うつ気分などが見られる場合は、うつ病を発症している可能性も高くなります。
症状など自分が感じていることが一致している場合は、うつ病を発症している可能性が高いので、
をおすすめします。早めに受診することで、うつ病の症状を早く和らげることができるようにもなり、早く日常生活や仕事に対しても支障が出ないようにすることが大切です。