ワキガにヨーグルトや乳酸菌は効果ある?
ヨーグルトに含まれる『乳酸菌』は腸内の善玉菌を増やす効果があり、それが体臭を抑制することに繋がります。
『ワキガが治る』ということはありませんが、ワキガ臭を抑えることには繋がります。
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ヨーグルトを食べるとワキガが治るということはありません。ワキガが治るというのは『アポクリン腺の数が減る』ということですからね。ではここで、ワキガ臭が発生する原因と流れを見てみましょう。
つまり、ワキガを治すにはアポクリン腺の数を減らすしかなく、専門家に言わせれば、元々人よりも多いアポクリン腺の数を減らすには、『生まれ変わるしかない』ということなのです。それ以外の唯一の方法は、手術ですね。
『ニオイをかげば病気がわかる』にはこうあります。
ところで、美容整形外科で行われているワキガ治療手術は、アポクリン腺を一つひとつレーザーで焼き切るという方法をとっています。こうして人工的にアポクリン腺を取り除いてしまっても、人体や生活にはなんの支障もないようです。
この方は、東京教育大学大学院を修了した理学博士です。嗅覚研究の第一人者として第一線で活躍するニオイのプロですから、『大人のワキガ手術』に関しては、成功率は高いようですね。
子供や未成年はワキガ手術してもいいの?何歳から出来る? – Inquiry. |
従って、ヨーグルトを食べて『アポクリン腺の数が減る』ということはないので、ヨーグルトを食べてワキガが治るということもないのです。
しかし、『ワキガ臭の抑制』効果を得ることはできます。ワキガ臭は、その他の体臭や加齢臭と交じり合うことで更にニオイを悪化させるわけです。したがって、
といったアプローチによって、結果的にワキガ臭を抑えることができるのです。そう考えると、ヨーグルトに含まれる『乳酸菌』は腸内の善玉菌を増やす効果があり、それが体臭を抑制することに繋がります。
下記の記事に書いたように、
腸内フローラ(環境)を善玉菌優勢にするためには、ビフィズス菌が必要です。腸内フローラについては下記の動画をご覧ください。わかりやすく説明してくれています。
腸内フローラって?
この腸内フローラを善玉菌優勢にすれば、悪玉菌が原因の悪臭を防ぐことができます。そのビフィズス菌のエサとなるのがオリゴ糖ですから、その記事ではオリゴ糖を多く含む『玉ねぎ』を食べることが、この腸内フローラの最適化で考えても、とても有意義なのだと説明しました。
つまりビフィズス菌の働きというものは、
といった効果を期待できるんですね。では一度、
等のキーワードをまとめてみましょう。『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
乳酸菌
乳酸菌とは、腸内で糖を分解して大量の乳酸を作り出す細菌の総称です。ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ヤクルト菌、ブルガリア菌なども乳酸菌の一種です。
つまりこういうことですね。
それぞれの菌の概要
乳酸菌 | ビフィズス菌等の細菌の総称 |
---|---|
ビフィズス菌 | 乳酸菌の一種 |
オリゴ糖 | ビフィズス菌のエサ |
善玉菌 | 主な菌が乳酸菌 |
悪玉菌 | 主な菌がウェルシュ菌 |
つまりその玉ねぎの例で言えば、
オリゴ糖を豊富に含んだ玉ねぎを食べれば、腸内の乳酸菌の一種であるビフィズス菌にたくさんのエサを与えられる。それによって腸内フローラは善玉菌優勢になり、悪玉菌が原因の肌荒れや便秘、体臭等の問題を解決してくれる。
ということになるわけですね。
では、ヨーグルトというのは何が含まれているのでしょうか。『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
ヨーグルト 整腸作用に加えて病気を防ぐ機能も強化
牛乳に乳酸菌を加えて発酵させたヨーグルトは、たんぱく質と脂質の吸収がよりスムーズで、腸内の善玉菌を増やす整腸作用も期待できます。
一緒にとりたい食材
- 玉ねぎ
- バナナ
腸内の善玉菌のエサになって整腸作用をさらに高めるオリゴ糖を含む。
ヨーグルトには様々な種類がありますが、『乳酸菌』が含まれているというのが原則的な考え方ですね。ビフィズス菌が含まれているものもありますし、様々なものがあります。例えば下記のようなものですね。
基本的にこれら乳酸菌というのは、『生きて腸に届く』かどうかが大きなポイントとなります。少し前の商品であれば、そこまでのことは考えられていなかったのですが、今ではほとんどの商品がその条件を満たしています。ヤクルトなどにも『生きて腸に届く』と記載されるようになりました。食べたものが腸に届く前に、胃を通ります。その胃酸によって乳酸菌が死滅してしまえば、乳酸菌を摂っても意味がないということなんですね。しかし、細菌のヤクルトやヨーグルトといった商品はその問題を解決していますので、問題ありません。
また、『滞在時間』も必要になってきます。『生きて腸に届く』だけではなく、『腸でどれだけ乳酸菌が生き続けるか』ということも大切です。例えば上にある『雪印メグミルク ナチュレ 恵』は、『最大90日間も腸内に長くとどまる』ガゼリ菌SP株が含まれています。ただ、どちらにせよ人間の身体は生活環境によって大きく影響しますから、悪玉菌が優位になるような生活をしていたら意味がありません。一番大事なのは、
毎日善玉菌が優位になるように意識する
ということです。それは、食事の面からも、その他の生活の面からもですね。ヨーグルトを食べているからといって他の生活習慣が悪ければ、それが原因で病気になり、健康を損ねることになります。
『からだのニオイは食事で消す —体臭は内臓からの注意信号』にもこうあります。
還元力の強い発酵食品が、腸を善玉菌優勢にする
(省略)反対に、動物性食品や油もの、精白食品、食品添加物など、腐敗や酸化しやすい食べ物が腸に入ってくると、腸内が酸化して腐敗菌である悪玉菌が増えるのです。腸内環境をよい状態に保つことが病気の予防や若返り、体臭予防にとってとても大切な要素なのですが、腸内環境を善玉菌優位にしてくれるのが発酵食品です。
ヨーグルトは牛乳を発酵させて作った発酵食品ですからね。こういった食事を摂り入れることで、腸内フローラが善玉菌優勢になり、『ワキガ臭の抑制』効果を得ることができるのです。下記の記事で更にこのテーマについて考えることができますので併せてご確認ください。
乳酸菌がEDの改善に効果的?摂取するなら『シンバイオティクス』が有効! – Under”I” |
また、ヨーグルトと併せて食べたい食品にバナナや玉ねぎが挙げられていますが、バナナであればヨーグルトとの相性は最高ですね。
下記の動画のように、バナナとヨーグルトを使って作るスイーツのレシピはたくさんあります。
バナナヨーグルトアイスの作り方
ベリーバナナヨーグルト
ただ普通にヨーグルトの中にバナナを放り込むだけでもいいですしね。そうした食事を食べる習慣を続けることで、体臭の抑制をすることができるでしょう。もちろん、下記の記事に書いたような『欧米食』を避けることを同時進行しなければなりません。
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