ワキガはスメハラ?会社を首になることはある?
日本ではワキガはスメハラに該当する場合が多いと言えます。
また、周りの皆が『不快に感じている』ならクビもありえます。
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等、世の中にはたくさんのハラスメントがあります。
簡単に言うと、嫌がらせ。
スメル・ハラスメント。臭いにより周囲を不快にさせる嫌がらせ。
『パワハラ・セクハラ・マタハラ… ハラスメント経験者は4人に1人 上司への相談により退職勧告を受けたケースも!』にはたくさんのハラスメントが記載されているので併せてご確認ください。それによると、
スメハラは、
に次いで5番目に多い認知度であり、多くの人が認識している嫌がらせです。しかし、Q4にある、『どのようなハラスメントを受けて嫌な思いをしましたか。』という質問に関しては、
参考
パワハラ・セクハラ・マタハラ… ハラスメント経験者は4人に1人 上司への相談により退職勧告を受けたケースも!産経ニュース
スメハラと答える人は、『女性のみ』でランキングが5位となっています。男性がスメハラで嫌な思いをしたということは、あまりないようですね。実際にはしているでしょうが、女性の方がニオイに敏感であるということがわかります。
下記の記事に書いたように、
『ワキ汗ワキ臭30分解消法』にはこうあります。
それでもワキガが女性に多いワケ
体毛が濃い(多い)人の方がワキガになりやすいのであれば、女性より男性に多いのでは?とお考えの方もいると思います。けれども、クリニックに来られる患者さんの男女比率は4対6と、女性の方が若干多いようです。
実は、ワキガになるのは女性の方が6:4の割合で多いという事実があるのですが、それはあくまでも『クリニックに来院する人』の割合です。著者はその理由として先ほども言ったように、『ニオイに対する感受性が違う』という理由を挙げています。つまり男性よりも女性の方がニオイを気にするので、クリニックに来院する人が多いということですね。
その理由の一つとして考えられる内容が、『新装版 話を聞かない男、地図が読めない女』にこうあります。
女の直感はレーダー探知機である
女が腹をたてたり、傷ついたりしたとき、ほかの女はすぐに察知する。だが男は、目の前で女が泣いたり、キレたり、叩かれるまで何が起こっているのかわからない。女は男よりはるかに精巧な感覚能力を持っている。子供を育て、家を守る立場上、他人のごくわずかな気持ちや態度の変化に気づく必要があるのだ。浮気を発見したりすることを『女の直感』などと言うが、それは相手の様子や行動のちょっとした変化を見逃さないということなのである。
女性は、はるか昔から子供を育て、家を守る立場にあり、他人のごくわずかな気持ちや態度の変化に気づく必要があり、感覚が鋭くなったんですね。もちろん、それで言えば狩りに出て外で戦う男性も違う意味での感覚は鋭くなりましたが、例えば食事を食べる際、その食事が腐っていないか、毒が入っていないか等のチェックをするのは、往々にして家にいる女性だった可能性が高いわけです。
つまり、男女ともに活躍の場で感覚は鋭くなったのですが、こと『ニオイ』に関しては、女性の方が感覚的に鋭くなったということかもしれませんね。ですから、特に女性に対してニオイを『押し付ける』ことに注意して生活をする必要があるでしょう。
男女ともに認知度、そして実体験として最も多いのは『パワハラ』です。『会社の法律がなんでもわかる本』にはパワハラの例として、以下のようなものを挙げています。
このような問題が起きると、『職場環境配慮義務』が全うされていないと判断され、最悪の場合は訴訟問題にもなります。
使用者は、労働者の働きやすい環境を整えなければならない義務がある。
また、『最強の法律トラブル解決マニュアル』にはこうあります。
パワハラを理由に退職残業代を請求できる?
休みなく働かせるブラック企業に耐えられず退社したが、残業代が支払われていません。会社からは脅しめいたことを言われますが、退社後に残業代を請求することはできますか?
A.残業代を請求できる。計算する必要があるので残業の証拠を集めておく
つまりパワハラというのは法律的に考えても悪質であり、個人の権利を阻害するものです。したがって、法的措置を取れば被害を受けた側が有利な立場になり、加害者は不利な立場になります。
また、次に多い『セクハラ』ですが、『会社の法律がなんでもわかる本』ではその例として、次のようなものを挙げています。
このようなことがあるとその行為がセクハラに該当すると疑われ、同じく『職場環境配慮義務』が全うされていないと判断されます。
職場で働く人間には、使用者、労働者に関わらず、常に『良好な人間関係を維持する義務』が課せられます。やはり一人で生きているわけではないので、そこに人がいる限りは、その人たちの心をないがしろにしてはいけません。
法律というのは、
等たくさんの種類がありますが、その中で最も偉いのは、『憲法』です。憲法98条は、次のように定めされています。
第98条
この憲法や、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び濃く身に関するその他の行為の全部または一部は、その効力を有しない。
この法律がある限り、その他の法律がいくら束になってかかっても、憲法の力によってそれをねじ伏せられます。これを『憲法の最高法規性』と言います。
そして、その憲法の中で一番偉い条文は『憲法13条』です。
第13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対するコク門の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
つまり、『個人の権利は最大限尊重されるべきものであり、各個人は他者の権利を害しない限りいかなることをも行う自由を有する』ということが言えます。
つまり簡単に言うと、『人間は、他人の権利を侵害してはいけない』ということです。この世にあるあらゆる事件も、このハラスメント問題も、全ては根幹にこの『憲法13条』の決定的な事実が関係しているのです。
『会社の法律がなんでもわかる本』にはこうあります。
結局のところ、セクハラとは、性的な言動を受ける相手が『不快に感じている』かどうかが問題であるといえます。
セクハラもパワハラもスメハラも、相手が『別に不快ではない』と思えば、何も問題ありません。例えば、人種別ワキガ体質の割合を見てみましょう。
人種別ワキガ体質の割合
例えば全員がワキガ体質である黒人社会では、そのニオイは当然『スメハラ』とはなりません。そのニオイが当たり前だからです。しかし、この日本という国では、ワキガ臭は『悪臭』扱いとなり、最悪の場合は下記の記事に書いたように、会社を首になることを余儀なくされる場合があります。
ワキガでも飲食店で働ける?ワキガが原因でクビになることはある? – Inquiry. |
ただ、そのスメハラ問題も、もし相手が黒人等の外国人であった場合どうでしょうか。『ニオイが臭い』からといって相手を侮辱したり、パワハラまがいの理不尽な要求をした場合、最悪の場合は国際問題になります。
南アフリカの大統領だった、ネルソン・マンデラは言いました。
それはある種の、人種差別ですからね。しかし、先ほどの記事にある例のように、例えばそこが飲食店であり、お客からクレームが来ている場合、ワキガ臭をある種の『スメハラ』と捉えられ、首にさせられることがあるのです。
少なくともこの国で最も重要視されている『個人の権利は最大限尊重されるべきものであり、各個人は他者の権利を害しない限りいかなることをも行う自由を有する』という事実。それは、ワキガ体質の人の尊厳を尊重するものであり、同時に、スメハラ被害を負う人の尊厳を尊重するものでもあります。
『他者の権利を害しない限り』ですからね。先ほど『結局のところ、セクハラとは、性的な言動を受ける相手が『不快に感じている』かどうかが問題であるといえる』という法律的見解があったように、スメハラもその本人が『不快だ』と思えば、そうなってしまうのが現実なんですね。
それに、手術を行えばワキガの原因である、
のすべてを切除できます。『ニオイをかげば病気がわかる』にはこうあります。
ところで、美容整形外科で行われているワキガ治療手術は、アポクリン腺を一つひとつレーザーで焼き切るという方法をとっています。こうして人工的にアポクリン腺を取り除いてしまっても、人体や生活にはなんの支障もないようです。
この方は、東京教育大学大学院を修了した理学博士です。嗅覚研究の第一人者として第一線で活躍するニオイのプロですから、『大人のワキガ手術』に関しては、成功率は高いようですね。
子供や未成年はワキガ手術してもいいの?何歳から出来る? – Inquiry. |
海外で暮らすとなると、その地域に住む人たちと円滑な人間関係を築くために、どうしてもその国の文化や、言語や、慣習を理解し、身につけることを求められます。それと同じように、この国で、そして大勢の人がいる社会に出て生きていくということになれば、『他者の権利を害さない』ためにも、ワキガの治療というのは真剣に考えた方がいいのかもしれませんね。
特に自分が男性であり、スメハラを感じているのが女性だった場合は、女性に対する理解のなさを自覚し、配慮ある行動が求められるでしょう。