『敏感肌』あるいは『乾燥肌・脂性肌・混合肌』だとどれが一番ニキビができやすい?
すべてできやすいと言うことができます。
敏感肌の人はダメージに弱く、理論的にはバリア機能が弱いため、ニキビができやすいと言えます。しかし確実にそうとは断言できません。乾燥肌ですが、肌が乾燥するとバリア機能が低下し、肌荒れを起こします。しかし、乾燥している人全員に肌荒れが起きるわけではありません。脂性肌ですが、基本的に、最もニキビができやすいのはこの『脂性肌(オイリー肌)』だと言われています。最も多いのは混合肌ですが、混合肌であってもニキビが出来ると言われています。
先生
ハニワくん
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敏感肌は傷つきやすく肌荒れしやすい
下記の記事に書いたように、口周りを常にいじっているような人は、その習慣をやめることが求められます。それが原因で何らかのばい菌が繁殖し、炎症を起こしてニキビとなるか、あるいはそれが悪化することもあるかもしれません。
『口周り、頬、顎、頭皮、耳、背中、胸、お尻』にニキビができる原因は全部違う?取るべき予防と対策を一挙公開!
また、
- 髭剃り
- メイク
等の要因によっても、ニキビができる可能性があります。
私などは特に敏感肌なのでよくわかりますが、カミソリなんかを使ってしまえば、すぐにカミソリ負けをして血が出てしまいます。髭剃りはそれくらい肌にダメージを与えますので、もしそこに目に見えない小さなニキビの原因があったとき、そこにカミソリでダメージを与えて刺激すると、それが原因でニキビが悪化することがあるかもしれません。また、下記の記事にも書きましたが、
そこにも書いたように、そこにニキビがあるわけではないのに、機械的な刺激を与え続けることにより、そこにニキビが出来てしまうこともあります。靴擦れや、ただれのように、慢性的に刺激を与え続けると、そこにストレスがかかるのか、何らかの肌トラブルが起きることがあるのが、人の身体です。この問題を考えたとき、自分は肌を『酷使』するような習慣がないか、考えてみましょう。
特にそれが敏感肌の人の場合であれば尚のことです。私は敏感肌だからわかりますが、T字カミソリで髭をジョリジョリ逸れる人の気持ちがわかりません。そんなことをしたら間違いなくカミソリ負けして、血だらけになるからです。
敏感肌の人はそのようにして、肌が弱いわけですから、肌に機械的刺激を与えたり、あるいは髭剃りやメイク等で過剰に刺激を与えることはニキビや肌荒れの原因となる可能性がありますね。
先生
ハニワくん
睡眠不足と敏感肌は組み合わせが悪い
また、睡眠不足にも注意する必要があります。下記の記事に書いたように、
脱毛・永久脱毛をするとワキガが治る?わき毛を『抜く』のはワキガの原因?『剃る』のとどう違う?
『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール』にはこうあります。
除毛は少なからず、肌を傷つける。慎重に行うべき。
(省略)でも、どうしても毛のほうにばかり目がいって、肌へのダメージを忘れてしまいがちです。肌への刺激を考えると、抜くよりも剃るほうがおすすめですが、いずれにしても下記の基本を守って少しでも肌への負担をやわらげるようにしましょう。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
本には『トラブルを最小限に抑える除毛の基本』として、
- 体調のよい日に行う
- 除毛する部分をまず洗う
- 皮膚も手も温めて柔らかくする
- 冷やして炎症を静める
というポイントを挙げています。記事にも書きましたが、例えば女性の場合、除毛に適しているのは『生理が終わってからの1週間』であるとされています。生理前や風邪気味で体調がすぐれないときは、皮膚の免疫力が落ちているので除毛を控えた方がいいとされています。
ここで注目すべきなのは『免疫力』です。それが落ちているときは肌のバリア機能も弱っていたり、白血球の力が弱まっているため、病気になりやすかったり、あるいは吹き出物も出やすくなります。『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
睡眠不足になると肌の免疫が低下する!
ニキビができてしまう理由として、ホルモンバランスの乱れがあるというお話をしました。これをスキンケアだけで正そうとするのは無理があります。ホルモンバランスを整えるには、規則正しい生活を心がける必要があるからです。とくに睡眠不足になると、肌の免疫力が低下して、ニキビができやすくなります。そのうえ、ニキビが大きく、腫れやすくもなります。
さらに下記の記事に書いたように、
『保湿とUVケアだけが美肌を作る』にはこうあります。
美肌生活の理想は引きこもり?
(省略)骨や筋肉は動かしていないとすぐに衰えます。美肌のために部屋の中でじっとして、体を動かすことをしない状態が長く続けば、階段さえ上るのがつらくなると思います。加えて、じっと室内にいることで脳にはストレスがかかり、さらには、自律神経も乱れやすくなり、その結果、ホルモンバランスも悪くなります。そして、免疫機能にも悪影響を及ぼすのです。
運動不足が免疫機能にも悪影響を及ぼすと書いてありますね。つまり、
- 生理前
- 風邪気味で体調がすぐれない
- 睡眠不足
- 運動不足
等の理由で免疫力が低下していると、ニキビができやすいのです。そして、更に免疫力が低下していると、先ほど言った髭剃りやメイク、あるいは機械的刺激等によってもニキビができやすくなります。敏感肌の人であれば尚のことそうですね。もし、髭剃りを含めた脱毛を『剃る』のではなく『抜く』方法で行っている人がいる場合は、更に肌に悪影響を与えることになると覚えておきましょう。
先生
ハニワくん
免疫力の強化が必要
ですから、敏感肌の人が行うニキビ対策というのは、まず何よりも『免疫力の強化』を行うということです。そのために必要なのは、
の5大要素を最適化することですね。免疫力を上げる食事はたくさんあります。例えば、ネバネバ食材に含まれるムチン。
特にこの腸内善玉菌を最適化することは、様々なメリットがあります。『腸内の善玉菌を優勢にし、心身を健康にしよう』ということですね。
プロバイオティクス | 乳酸菌、ビフィズス菌、ラブレ菌、ブルガリア金、ビール酵母、ケフィア等 |
---|---|
プレバイオティクス | オリゴ糖、食物繊維等 |
シンバイオティクス | 発酵食品とオリゴ糖、食物繊維を同時にとる等 |
詳しくは記事に書きましたが、簡潔にすると『シンバイオティクスを意識した食事を摂ろう』ということですね。それを意識すれば腸内環境の最適化が狙えます。ですから例えば下記の納豆の記事に、
『玄米+納豆』の組み合わせが有効と書きましたが、それはシンバイオティクスだからです。その他にも、
- クラノーラ+ヨーグルト
- 玄米+野菜ときのこたっぷりのみそ汁
などはシンバイオティクスのいい例ですね。
『納豆、玄米、梅干し』がニキビに効く?ナットウキナーゼや整腸作用等の豊富な栄養素に注目!
先生
ハニワくん
敏感肌は傷つきやすく肌荒れしやすい
睡眠をたっぷりとろう
そして睡眠です。先ほども挙げましたが、一日最低6時間以上は確保したいところです。よく、22時~2時までの4時間が、成長ホルモンのゴールデンタイムだと言われていますが、人によっては生活習慣が違いますので、必ずしもその4時間にこだわる必要はなく、『毎日決まった時間に寝て起きる』ことが大切だとされています。
『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
就寝時間がまちまちだと、体内時計が乱れて、肌の再生にかかわる成長ホルモンの分泌に影響を及ぼしてしまいます。
ですから、寝る準備を整えるまでにどうしても0時までかかるという人は、0時~6時、あるいは7時までの時間を睡眠時間に当て、それを毎日継続することが大切なわけですね。
PRESIDENT2018.9.17号にはこうあります。
世界一『睡眠偏差値』が低い日本
ここに一つのデータがある。ミシガン大学が2016年に行った調査結果だ。これによると日本人の睡眠時間は100か国中、なんと最下位。日本人の4割が6時間未満の睡眠時間で生活しているという。
日本は世界一『睡眠偏差値』が低い国なんですね。ですから、日本人である以上、人一倍睡眠を意識して生活することが求められます。恐らく、それで世界と比べるとちょうどいいくらいに調整されるんですね。睡眠不足があると免疫力が低下するだけじゃなく、
- 短命になる
- 肥満になりやすい
- 糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすい
- 認知症にも影響する
等のリスクがあると考えられています。
先ほどのゴールデンタイムの話は、PRESIDENTはこうまとめています。
夜の10時から深夜2時までが睡眠のゴールデンタイムといわれますが、むしろ寝入りばなの90分、最初の『ノンレム睡眠』をどれだけしっかりとれるかで、睡眠全体の質が決まると考えてください。
脳は起きて身体が眠っている。浅い睡眠。
脳も体も眠っている。深い睡眠。
人間の睡眠で一番深い眠りは、最初の90分のノンレム睡眠にあります。したがって、この時間の寝入りをどれだけスムーズに行えるかで、睡眠の質が変わってくるわけですね。『ドラえもん』ののび太くんのように、3秒で寝れる人は、免疫力がいつでも頑強な、体が丈夫な人だと考えることができるわけです。
私の部下には入社して11年が経つというのに、いまだに遅刻や寝坊を繰り返す、どうしようもない者がいます。しかし、彼の長所は『一切風邪をひかない』こと。彼は社会不適合者と言われる部類かもしれませんが、もし社会がなく、個人として生きていく世の中だった場合、彼は自己防衛本能に優れた性質を持っていると言えるかもしれません。
自分の体調を崩すぐらいだったら居眠りをしてでも睡眠を取る。この頑なな姿勢は、社会人としては不適合ですが、生物としては優秀なのかもしれません。そういう見方もできますね(私は上司なのでそうは見ませんが)。睡眠については、下記の記事にて更に詳しく書きました。
先生
ハニワくん
敏感肌は傷つきやすく肌荒れしやすい
運動とデトックスの重要性
そして運動ですね。運動は先ほど本の著者が言った通りです。運動不足が免疫機能にも悪影響を及ぼすと書いてありました。詳しくは記事をご覧ください。
それから排泄ですが、別名は『デトックス(解毒)』です。詳細は下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。
一部を抜粋しましょう。『奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている! 』にはこうあります。
断食は免疫を上げる
断食は免疫の力(病気と対抗する力)を上げ、自然治癒力を高めます。このことは、昔から経験的に知られていたことでした。たとえば、短期の効果でも、風邪をひいたとき、栄養があるものをたくさん食べるよりも、一日何も食べなかったり、重湯だけにしたりしたほうが早く治ります。(中略)ただ、断食を実行したら免疫が上がることは、九州大学の久保知春教授が証明しておられます。たとえば、三日間の断食でリンパ球の免疫活性が高まるとか、白血球が多くなるとか、免疫に関する胸腺や副腎の重量が大きくなるなど、確認されています。
断食によって解毒が行われます。食事というものは本来、前日の食物を排泄することから始めるべきだと考えられていて、『朝は出すことが最優先 』だと多くの専門家が口をそろえます。本にはこうもあります。
老廃物を排泄することも、栄養を摂ることも、どちらも重要ですが、これには順序があります。この順序を間違えてはいけません。まず、出すことが先で、入れるのはその後ですが、残念ながら、現代人の多くがそのことに気づいていないのです。
免疫力を上げるためにはデトックスが必要であるという事実を受け入れ、検討してみましょう。
先生
ハニワくん
ストレスで免疫力は低下する
そしてストレスですが、そもそもそれは、それだけでニキビの原因です。ニキビができる原因を見てみましょう。
ニキビができる原因(内因性)
ニキビができる原因(外因性)
その他
また、ニキビがどこにできるかによって、その原因を知ることができる場合がありますが、その概要を見てみましょう。
ニキビの場所を見る
おでこ | 額にぶつぶつとできるニキビは、精神的ストレスやそのストレスからくる消化不良などが原因であることが多い。 |
---|---|
頬、口周り | 肝機能や肺が弱っているときには頬、胃腸が不調なときは口周りに出やすい。ともに『美容ビタミン』と呼ばれるビタミンB不足。 |
顎(下部) | 顎の下部に白いニキビができたら、過剰なコレステロールを疑ってみる。運動不足が原因のことも。 |
顎(中心、サイド) | 自律神経やホルモンバランスが乱れると、顎の中心やサイドにニキビが出やすい。生理前のニキビもこのあたり。 |
精神的ストレスやそのストレスからくる消化不良などが原因でできるニキビは、『額のニキビ』が多いとされています。先ほどの運動不足の記事にも書いたように、人は、太陽光を浴びたり、食事で栄養を摂ったり、たっぷりと睡眠を取ることで、はじめてその機能を正常に保ちます。人の心の安定にはこの『セロトニン』という脳内物質が極めて重要な役割を果たしていますが、これをうまく放出させるには、そのいずれも怠ることはできません。
怠ってしまえば、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、イライラしたり、うつ的になったり、発汗したり、不眠になったりします。もちろん、ニキビもそのうちの現象の一つです。ストレスが溜まり、自律神経が交感神経優位になれば、良質な睡眠が取れずに、免疫力が低下しますからね。
多汗症とワキガの因果関係は?緊張からくる精神性発汗もワキガの原因?臭う汗と臭わない汗の違いは?
更に、上記の記事に書いた、『交感神経系と副交感神経系の働き』の『免疫機能』を見てみましょう。
交感神経優位 | 身体 | 副交感神経優位 |
---|---|---|
低下↓ | 免疫機能 | 強化↑ |
ストレスが溜まり、交感神経が優位になると、それだけで免疫力は低下するのです。つまり、ダブルパンチということですね。更にストレスについて調べるために見るべきなのは以下の記事です。
これ以上ネット上でストレスの害悪について書いた記事はないでしょう。5大要素の最適化をすることのメリットは計り知れません。敏感肌の人は『その事実』についても『敏感』になれる、鋭い人なのかもしれませんね。
先生
ハニワくん
- 敏感肌は傷つきやすく肌荒れしやすい。
- 睡眠不足、運動不足は肌の免疫が低下する。
- 敏感肌の人は『免疫力の強化』を行うとニキビ対策になる。
- 日本は世界一『睡眠偏差値』が低い国。
- 日本人である以上、人一倍睡眠を意識して生活することが求められる。
- 敏感肌の人はそれ以上に意識が必要。
- 免疫力を上げるためにはデトックスが必要。ストレスが溜まり、交感神経が優位になると、それだけで免疫力は低下する。
乾燥肌でもニキビはできる?
ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、様々な要素を最適化することが求められます。先ほどの『その他』の項目にも『乾燥』と出てきましたね。乾燥もニキビの原因の一つなのです。ではここで、思春期にニキビができる原因と流れを見てみましょう。
なぜ思春期のケースを持ちだすかというと、ニキビができる原因というのは複雑であるからして、一例を出すことしかできないからです。ここではわかりやすく思春期にニキビができる原因と流れを載せました。
こう考えると、『皮脂』がアクネ菌のエサになるわけですから、その皮脂が足りずに乾燥している肌は、ニキビとは無縁の気もします。『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! 』にはこうあります。
皮脂は髪の成長に欠かせない大切な成分
育毛の大敵といわれている『皮脂』は、実は人体にとってなくてはならない、大切な成分である。頭皮を含む私たちの身体は、一枚の巨大な皮膚でスッポリと覆われていて、その皮膚を乾燥などのトラブルから護るために、皮脂穴から分泌された皮脂が、汗穴から分泌される水分とまじりあって、保護膜と呼ばれる皮脂膜を形成し、私たちの身体から必要な水分が失われないように護っている。この働きは全身にわたって行われており、もちろん頭皮も例外ではない。皮脂は、私たちの身体を乾燥や肌荒れなどから保護するために、全身から分泌されている大切な成分なのである。
皮脂はこのようにして、私たちの身体を乾燥や肌荒れなどから保護するために、全身から分泌されている大切な成分です。しかし、肌が乾燥しているということは、この皮脂が出ていないということ。それならば、アクネ菌のエサがないということで、ニキビも出ないというイメージが浮かびます。
しかし、『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
ニキビの出来る理由は複雑
(省略)ニキビは必ずしも皮脂が多いからできるわけではありません。その証拠に、乾燥肌の人でも大人ニキビはできるのです。また、皮脂の少ない頬にだけできる人もいます。(中略)ニキビの原因を知りたい気持ちはよくわかりますが、あまりにも複雑にからみあっているので、原因を簡単には特定できないケースが多いのです。ニキビが慢性化している人は、スキンケアだけでは治らないことがおおいので、皮膚科で早めに受診してください。
- ニキビは必ずしも皮脂が多いからできるわけではない
- 乾燥肌の人でもニキビはできる
- 皮脂の少ない頬にだけできる人もいる
- ニキビの出来る理由は複雑
と出てきましたね。つまり、『ニキビは必ずしも皮脂が多いからできるわけではない』のです。
先生
ハニワくん
乾燥すると肌のバリア機能が低下する
更に本にはこうあります。
乾燥がひどくなると肌のバリア機能が低下し、肌荒れを起こします。化粧水がしみたり、かゆみを感じたりすることもあります。そんなときは、しみるものはやめ、ワセリンや低刺激のクリームなどで水分の蒸発を防ぐのみに留めます。
乾燥肌の人や、乾燥がひどくなった人の場合、肌のバリア機能が低下し、肌荒れを起こしやすくなります。その『肌荒れ』の中にはニキビも含まれているのです。バリア機能が低下するということは、外部にある有害物質や細菌等から自分の肌を守る能力に欠けるということです。そうなると、やはり少しの刺激で傷つきやすくなったり、あるいはばい菌が付着し、それが毛穴にある皮脂やアクネ菌と混じってしまうと、菌が繁殖したり、炎症を起こしたりすることがあります。つまり、ニキビができやすくなり、あるいは悪化しやすくなるということですね。
本にはこうあります。
ニキビができるきっかけは、毛穴の出口の角質が厚くなって、毛穴をふさいでしまうこと。ふさがれた毛穴の中では皮脂が詰まり、アクネ菌が過剰に繁殖して、ニキビになるのです。乾燥している部分にでもニキビができるのはこのためです。
つまりこういうことですね。
人には元々、 十分な角質細胞間脂質や天然保湿因子が備わっています。
セラミドやフィラグリンなどの脂質で構成されている。多くの水分を引き寄せて離さない性質があるため、『保水能力』に非常に優れている。
角質細胞間脂質と同様に、水と結合する性質があり、保水能力に優れている。水分を角質層に補給し、肌にツヤと潤いを与える。
しかし、老化等の現象によって体内からこれが減少し、肌は乾燥しやすくなります。乾燥肌の人は、これらの脂質(保湿物資)が何らかの理由で量が少なかったり、正常に働かないため、乾燥に悩まされます。
『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
また、角質の水分量が減り乾燥状態が続くと、肌は硬くゴワゴワしてきます。これは、角層が厚くなっていくため。角層には本来、外の刺激から肌を守る働きがあります。乾燥とは、角層のバリア機能が損なわれている状態なので、肌は『角層をもっとつくろう』と、細胞の生産を速めるのです。すると、その生産ピッチに追いつけない、未熟な細胞が表面に出てきてしまうことに。これではきちんとしたバリアの役目を果たさないので、角層は、さらにどんどん厚くなろうとし始めます。こうなるともう悪循環で、凹凸した変に厚みのある角層ができあがってしまいます。
つまりこういうことですね。
乾燥状態が続くと肌がゴワつきますが、そうなってしまうと人間の生物学的機能的に、悪循環に陥るということです。自己防衛本能が働いて身を守ろうとするあたりは賢いのですが、実際に悪循環にはまって逆効果になる様子を客観視すると、あまり賢くない一面ですね。
先生
ハニワくん
先生
乾燥肌でもニキビはできる?
化粧品で保湿はできるのか
それを、知的動物である人間の知識と知性でカバーしたいわけです。その悪循環にはまらないようにするために行うべきなのが、『保湿』なんですね。
実はこの保湿ですが、これは専門家で意見が分かれます。多くの専門家は、『保湿成分のある化粧水や美容液を使うことで、肌の保水力を高めることができる』と口をそろえます。それが例えば、以下のような保湿成分です。
水を挟み込んで逃さない保湿成分
セラミド | 角質細胞間脂質の一種で、とても高い保湿力をもつ代表的な保湿成分。水分を挟み込んでサンドイッチ状の構造をつくる性質があり、肌の角質層に水分を閉じ込め、持続的に保つ。 |
---|---|
スフィンゴ脂質 | セラミド以外の角質細胞間脂質をこう呼ぶ。セラミドに近い成分で、人の肌になじみやすいが、保湿力はセラミドの方が上。 |
レシチン | 大豆からとれる成分で、セラミドと同じようにサンドイッチ状の構造をつくる性質がある。原価の高いセラミドに比べ安価だが、保湿力はセラミドより若干劣る。 |
水分を多く含んで逃さない保湿成分
コラーゲン | セラミド以外の角質細胞間脂質をこう呼ぶ。セラミドに近い成分で、人の肌になじみやすいが、保湿力はセラミドの方が上。 |
---|---|
ヒアルロン酸 | 皮膚の真皮にもあるゼリー状の物質で、保湿力が高く、乾燥した空気の中でも水分を逃さない性質がある。質量にして約200~600倍の水分を蓄える力があるといわれている。 |
エラスチン | コラーゲンと同様に、真皮にある繊維状の成分だが、化粧品に配合されているのは、表皮の保湿力を保つためのもの。 |
ヘパリン類似物質 | 血液中にあるヘパリンという成分に水分含有力があることがわかり、類似の成分を保湿成分として応用するようになったもの。 医療の分野でも保湿剤として使われている。 |
吸湿力のある保湿成分
天然保湿因子(NMF) | 角質細胞内にある保湿成分。アミノ酸、尿素、ピロリドンカルボン酸などいろいろな種類があり、保湿力はあまり強くないが、さらっとした使用感で肌になじみやすいのが特徴。化粧水に配合されることが多い。 |
---|---|
PG(プロピレングリコール)、グリセリン、1.3BG(ブチレングリコール | アルコールの一種で、吸湿力がある。さまざまな化粧品に配合されているが、保湿力はそれほど高くない。 |
油分
鉱物油 | 石油を精製してつくられるオイル。クリームや乳液によく使われる。精製する過程で不純物が取り除かれているので、安全性に問題はない。 |
---|---|
植物油 | ホホバオイル、オリーブオイル、アボカドオイル、マカダミアナッツオイル、椿油など、植物から抽出した天然のオイル。 |
動物油 | ミンクオイル、スクアランオイルなど、動物から抽出したオイル。 |
流動パラフィン(ホワイトミネラルオイル) | 石油から得た炭化水素類の混合物。ロウのような質感。 |
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
美容に興味ある方ならよく聞くキーワードですね。しかし、『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』にはこうあります。
属に『大人ニキビ』と呼ばれる、20~30歳代の女性で、口周りやフェイスラインに沿ってニキビを繰り返すという人は、明らかに乾燥肌が原因であると考えられます。なぜなら、大人ニキビは石鹸を使わない、ぬるま湯または水洗顔にして、同時にぬるま湯で落とせるファンデーションに変えることで改善するケースが非常に多いからです。
この本の著者は、ファンデーションや美容液を含めた一切の化粧品を乱用することを危惧しています。それにより、かえって肌の本来の機能が発揮できず、『化粧品依存』体質になるからですね。つまり、
- セラミドやヒアルロン酸の入った保湿力の高い化粧水や美容液を使う
- ファンデーションや美容液を含めた一切の化粧品を使うべきではない
この2つの意見で真っ二つに分かれています。例えば、今挙げた本にはこうもあります。
肌をうるおすことがかえって肌のバリアを傷めつける
(省略)皆さんが日常生活において、角質層を水浸しにしてしまっている行為があります。それが、『化粧水や美容液をつけること』『顔にパックを当てること』です。(中略)いずれも、肌に水分を与えることで一時的に角質層の水分量は増しますが、角質は過剰な水分が与えられることで水浸しの状態になり、結果的にはバリア機能を低下させることになります。保湿を期待して行ったパックで、結果的に乾燥肌になってしまうのです。
しかしこの話が真実であれば、世にいる様々な美容専門家の意見と衝突することになりますね。もちろん、化粧品会社も敵に回すことになります。例えば、下記の記事に書いたように、
下記の動画はyoutuberの『かわにしみき』さんが出しているものですが、この対策も全て間違っていることになりますよね。
【私流!!】ニキビ肌荒れの治し方!【スペシャルスキンケア!】
しかし、『バカがつける化粧品―あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ (危険警告!Books)』にもこうあります。
乾燥肌の責任は化粧品にある!
皮脂と角質細胞間脂質、皮膚のバリアを形成するこの二つの脂が水分の蒸発を防いでいるのですから、これらの脂を洗浄したら皮膚の水分が蒸発して逃げてしまうのは仕方ありません。皮膚は水分を失って乾燥肌になるのも当たり前です。
として、このあたりの実態に深くメスを入れています。つまり、一部の専門家は、
- 美容液
- 化粧水
- 落ちないメイク
- クレンジング
といったあらゆる美容法に対し、警鐘を鳴らしているのです。この問題はかなり奥が深い話になってきて後一万文字以上になってしまうので、この記事ではここまでにしておきましょう。とにかく言えることは、乾燥はニキビの原因。そして『乾燥の原因』が何かは、よく目を凝らさないと見えてこないかもしれません。
ちなみに、ここで追及したい内容を更に掘り下げた記事が以下の分だけあります。カギは『合成界面活性剤』ですね。
ニキビに必要なスキンケア(肌断食)
先生
ハニワくん
- ニキビは必ずしも皮脂が多いからできるわけではない。
- 乾燥肌の人でもニキビはできる。
- 乾燥すると肌のバリア機能が低下し、肌荒れを起こす。多くの専門家は、『保湿成分のある化粧水や美容液を使うことで、肌の保水力を高めることができる』と口をそろえる。
- 皮脂と角質細胞間脂質という脂を洗浄したら皮膚の水分が蒸発して逃げてしまい、乾燥肌になるのは当然。
- 『乾燥の原因』が何かは、よく目を凝らさないと見えてこない。
脂性肌はやっぱりニキビリスクが高い
皮脂の分泌量によって人の肌のタイプは大きく4つに分けられます。
- 普通肌
- 乾燥肌
- 脂性肌
- 混合肌
違う考え方では、
- ノーマル
- 乾燥肌
- オイリー
- オイリードライ
等もあります。乾燥肌でもニキビはできますが、やはり基本的に、最もニキビができやすいのは『脂性肌(オイリー肌)』だと言われています。『医師によるニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き完全治療マニュアル―ニキビは皮膚病の一種です!!』では、それぞれの肌タイプをこうまとめています。
皮脂の分泌量ともっとも過剰なタイプ。皮膚が厚くなりやすく、表面がでこぼこに見えがちで、顔全体が皮脂ですぐに光る。毛穴が大きく開いており、皮脂や汚れが詰まりやすく、ニキビのできやすいタイプ。
皮脂の分泌量がもっとも少ない肌タイプ。乾燥してかさつきやすく、肌のきめも粗く整っていないことが多い。また、皮脂膜が十分に形成されないため、ちょっとした刺激でかぶれや湿疹などが起こりやすい。
皮脂の分泌が適度で、肌トラブルが起こりにくく、きめも細かく整っていて、理想的な肌タイプ。
部分的にかさついたり、油っぽかったりする肌タイプ。多いのは、顔全体は乾燥しやすいけれども額や鼻などは皮脂の分泌量が多いという乾燥型脂性肌。
出典『医師によるニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き完全治療マニュアル―ニキビは皮膚病の一種です!!』
最もニキビができやすいのは『脂性肌(オイリー肌)』だとありますね。別の専門書も見てみましょう。『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。
この皮脂には、肌を保護し、しっとりさせる、という重要な役目があり、脂がスムーズに外へ排出されている分には、なんら問題はありません。ところが、何らかの原因で、この皮脂が詰まってしまうことがあります。たとえば、皮脂の分泌量が著しく増加すれば、当然皮脂は毛嚢の中で詰まりやすくなります。すると、この詰まった脂を餌にする、ニキビ桿菌をはじめとしたさまざまなばい菌がいろいろと悪さを始め、肌に炎症を起こします。この一連の過程がニキビなのです。
やはり、ニキビが出来る原因を考えると『皮脂の分泌量』というものはとても大きな要因であり、それが多い脂性肌の人は、ニキビができやすい体質だということがわかります、
先生
ハニワくん
脂性肌の人は必ずニキビができるということはない
ただ、『医師によるニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き完全治療マニュアル―ニキビは皮膚病の一種です!!』にはこうもあります。
ただし、脂性肌だからといって、必ずしもニキビができるわけではありません。理想的な普通肌であっても、ニキビに悩む人は少なくありません。皮脂の分泌がニキビ発症に深く関わっているのは確かですが、実はそれだけではないのです。
脂性肌だからといって、必ずしもニキビができるわけではないんですね。ですから、脂性肌の人以外の人でもニキビはできるということであり、その他の肌質の人も全く油断はできないということになります。ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、様々な要素を最適化することが求められます。ですから、脂性肌の真逆である乾燥肌の人であっても関係なくニキビはできるんですね。例えば下記の記事に書いたように、『合成界面活性剤』が使用されているあらゆる化粧品を使うことは、乾燥肌を生み出し、ニキビの原因となります。
自分は脂性ではなく、乾燥肌である。だから乳液や化粧水をつけて保湿し、肌にうるおいを足したい(普通、皮脂がその役目を果たすが、乾燥肌の人はその能力に欠ける)。だから化粧品を使ってそれを補う、ということですね。しかし実際にはそれら一切のスキンケアは、逆にバリア機能を破壊して乾燥肌を作る悪しき対策となる事実が存在するのです。
そう考えると、脂性肌の人は『そのリスク』があまりないということになります。乾燥肌の人のように、無意味に化粧品を使ってスキンケアをして潤いを足そうとしなくても、皮脂が勝手に潤いを与えるからですね。皮脂は先ほどもあったように、『肌を保護し、しっとりさせる』という天然の保護クリームの役割を持っていますから、適度な皮脂はむしろありがたいのです。
先生
ハニワくん
取るべきセオリー的な対策とは
念のため、まずセオリー的な話をしておきましょう。『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはオイリー肌の対策として、こういうポイントを押さえてケアするよう推奨しています。
- 洗顔で皮脂をスッキリ落とす
- オイルカットの保湿美容液を使う
- 日中は脂取り紙で皮脂を抑え、浮き出た皮脂を取る(脂取り紙では皮脂の『取りすぎ』はないので問題ない)
- ティッシュを使うと繊維が肌に残るのでNG
- テカりや化粧崩れを防ぐにはルースパウダーやファンデーションの上から重ねる
- ストレスや寝不足で皮脂が増えることがあるので注意
脂取り紙はたくさん種類がありますが、どれもそう違いはありません。あるなら指摘があるはずですからね。例えば下記のような商品が挙げられます。
先生
ハニワくん
脂性肌はやっぱりニキビリスクが高い
脂性肌だからといって合成界面活性剤を使ってはならない
しかし、これらの記事を見てもわかるように、この『オイルカットの保湿美容液』というのは、名前は脂性肌の人にとっては魅力的ですが、それだけの理由で、実際にはこれらの化粧品を使ってスキンケアをすれば、『合成界面活性剤』の効果によって肌のバリア機能が破壊され、外部からのダメージを受けやすい肌体質になってしまいます。ここで脂性肌の人は先ほどの『皮膚は水分を失って乾燥肌になる』という流れを見たときに、
私は脂性肌だから、むしろそうなるとバランスが取れて普通肌になるんじゃない?
と考えてしまうかもしれません。しかし、『乾燥する』のは『バリア機能が破壊される』からであり、そこを見逃してはなりません。乾燥肌になるのと同時にバリア機能が破壊されるのです。ですから、外部からのダメージを受けやすくなり、例えば紫外線やばい菌から身を守ることができなくなれば、そこが炎症し、ニキビになる可能性があるわけですね。
ですから、脂性肌だからといって合成界面活性剤を使ったスキンケアをしてもいいということにはならないのです。バリア機能が破壊されるのが一番のデメリットなわけですからね。そう考えると、先ほどのセオリー的な話を更に厳選するとこうなります。
- 洗顔で皮脂をスッキリ落とす
- 日中は脂取り紙で皮脂を抑え、浮き出た皮脂を取る(脂取り紙では皮脂の『取りすぎ』はないので問題ない)
- ストレスや寝不足で皮脂が増えることがあるので注意
- 洗顔
- 脂取り紙
- 生活習慣の改善
この3つを最適化することが、脂性肌の人が取るべく最善の選択肢ということになります。このうち、洗顔については下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。
先生
ハニワくん
脂取り紙の使い方
また脂取り紙は、コツはあまりありません。先ほどもあったように脂取り紙では皮脂の『取りすぎ』はないので問題ありません。下の動画でも専門家がそう説明していますね。
顔のテカリを抑える方法 あぶらとり紙はNG!?
注意点があるとしたらこういう内容です。『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』には『皮膚のバリア機能を破壊する4大行為』として以下の4つを挙げています。
- 肌が濡れたままの状態でいること
- 界面活性剤に触れること
- 体温より高いものに触れること
- 肌をこすること
このうち、4番の『肌をこする』という部分に該当しないよう、脂取り紙を使用するときは強くこすりすぎないように注意しましょう。ポンポンと手で押さえながら脂を吸い込ませるイメージで使用するのがいいですね。また、下記はあぶらとり紙に頼らないアプローチで作られた動画ですが、ちょっと見てみましょう。
【コスメ紹介】あぶらとり紙には頼らない、ベタベタをサラサラ肌に変えてくれるメイクアイテム*マサンパック*エテュセ*キャンメイク
エテュセの『アクアスプラッシュ』だけはボタンを用意できなかったのですが、紹介されているのは以下の商品です。
これらの商品もスキンケア商品の一種ですが、合成界面活性剤が入っているかどうかを調べられるサイト『美肌マニア』で調べても出てきません。品種的に、バリア機能を破壊するような化粧品扱いではないので、脂取り紙のように肌にダメージを与えることはない可能性が高いですね。
先生
ハニワくん
一番大事なのは生活習慣
やはり後は『生活習慣』でしょう。いくら髪、肌、体にいいアイテムを使っていても、肝心の生活習慣で、
- 暴飲暴食
- 睡眠不足
- 喫煙・深酒
- ストレス過多
等があれば、元も子もありません。例えば油ものや欧米食、マクドナルド等の高脂肪・高カロリー食品の摂取が習慣になっている人は、もちろん脂性が悪化するし、単純に肥満になりますからね。一番重要なのはこの要素だと言っても過言ではありません。
とにかく脂性肌の人は、このようにして脂取り紙等で対応に追われるなどの使命を持っていますが、それに対して過剰反応する必要はありません。例えば私は『口唇ヘルペス』という持病を持っていますが、これは一生のものです。疲れて免疫力が落ちてきたときに発症するので、常に自分の体調管理を求められます。
それに、ハウスダストアレルギーですし、末端冷え症です。ですから常に部屋は清潔にすることが求められ、、埃が多くなるようであれば、くしゃみが止まりません。花粉症の人なんかもそうですよね。それに冬場は手が凍り付きそうなほど冷たくなり、ちょっと間違えば折れてしまいそうです。白人の人々は肌にメラニンが少ないがゆえに、色が白いのです。しかし、メラニンというバリアを持っていないことになるので、紫外線にとても弱く、日常生活をしているだけでも、
- シミ
- そばかす
ができやすく、『皮膚がん』になるリスクも高いと言われています。下記の記事にも書きましたが、『ウルヴァリン』シリーズなどで有名なヒュー・ジャックマンは、日焼けによって皮膚がんになりました。
紫外線を浴びたり帽子をかぶると薄毛になる?頭皮の日焼けは髪の毛に悪いのか
彼は言います。
日焼け止めを塗らなかったらどうなるのかという例だよ。基底細胞。一番軽いがんではあるけど、それでもやっぱり深刻さ。みんな、日焼け止めクリームは絶対に使うようにしてね。そして定期的な検診も受けること。
『ウルヴァリン』シリーズ最新作!『ローガン(原題)』予告編
LOGAN/ローガン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
彼は白人ですから、皮膚がんになりやすい体質だったということですね。黒人の全員がワキガ体質です。差別の対象にもなります。以下の動画はBBCの『黒人男性射殺の米ミネソタ州警官に無罪判決』が出されたときの動画です。
黒人男性射殺の米ミネソタ州警官に無罪判決 事件当時の映像
つまり、人それぞれ与えられた使命を持っています。ですから、自分の与えられた環境と命の日数に文句を言うのではなく、その中でどう生きるかということに目を向けましょう。そうすればこうした運命を受け入れることができ、日々、食事や排せつを当たり前のようにするように、ストレスなくケアをしていくことができます。
先生
ハニワくん
- 最もニキビができやすいのは『脂性肌(オイリー肌)』。
- 脂性肌の人は必ずニキビができるということはない。
- 適度な皮脂はむしろありがたい。
- 脂性肌の人は脂取り紙などが推奨される。
- 脂性肌だからといって合成界面活性剤を使ってはならない。
- あぶらとり紙に頼らないアプローチもある。一番大事なのは生活習慣。
混合肌でもニキビはできる?
『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
じつはほとんどの人が混合肌
TゾーンとUゾーンの肌質が違うことを『混合肌』と呼ぶようですが、じつは混合肌という肌タイプはありません。一般的にTゾーンはベタつき、Uゾーンはカサつく傾向にあります。『全体がオイリー肌』など一部の人をのぞけば、実はほとんどの人が混合肌なのです。
混合肌というのは正式名称ではないということですね。まあ、正式名称ではないけど普及している言葉はたくさんあります。当サイトや姉妹サイトにあるお悩み系の問題においても、いくつかありますね。
正式名称ではないけど普及している言葉
薬害性脱毛症 | 薬によって抜ける脱毛。 |
---|---|
すそワキガ | 正式名称は外陰部臭症。 |
緊張型ED | 自律神経に影響するED。 |
ED治療薬 | 正式名称はPDE阻害薬。 |
- 頭皮が透け始めたら薄毛の可能性がある!増毛対策を万全にしよう!
- 女性特有のワキガ!すそワキガの原因と効果的な対策とは
- 勃たない原因はもしかしたら緊張型ED?若者に多い理由は精神未熟だから
- ED治療薬を飲酒して服用する際の注意点とは?
とにかく混合肌というのはTゾーンとUゾーンの肌質が違うこと。そしてほとんどの人がこの混合肌ということなんですね。
先生
ハニワくん
昔は混合肌でニキビはいなかった?
『ようこそ!私のニキビクリニックへ―さあ、お入りください。ニキビ完治への最後のドア…』にはこうあります。
皮膚の恒常性を保つセラミドの存在
最近20代後半から30代前半のニキビ患者さんが、私のクリニックでも目立つようになりました。この年齢層の患者さんに特徴的なのは、必ずしも脂性肌ではなく、肌に局所的に乾燥部分が混じっていることです。いわゆる混合肌で、従来はこのタイプの肌にニキビはそう多くは見られませんでした。
この本は2001年の本ですから20年以上前の話です。本には、『混合肌の人にはニキビがあまりできなかったはず』としていますが、『最近増えてきた理由』を特に挙げていません。挙げているのは、『セラミドという成分が乾燥肌に関係していることがわかった』ということだけです。今では常識的な話ですね。例えば、タバコを吸うとこの角質細胞間脂質であるセラミドに悪影響を及ぼし、乾燥肌の原因となります。
20年前に『混合肌の人にはニキビがあまりできなかった』理由がよくわかりませんが、混合肌というのは脂性と乾燥の両面を持ち合わせた肌ということですから、その両面がニキビになる可能性を持っているということからも、『元々混合肌の人でもニキビはできた』と考えるのが適切でしょう。ただその本でもバリア機能についてきちんとこのように説明しています。
バリア機能とは、皮膚の内側を異物から守る防御壁のようなもので、外部のほこりやごみ、化学物質、細菌など、有害なものをシャットアウトする機能です。これを担っているのが表皮のいちばん外側にある角質層です。角質層は角質細胞が層状に並んでいますが、その層と層のあいだは脂質でピッタリ埋められています。これを細胞間脂質といいますが、その主成分がセラミドです。
つまりこういうことですね。
乾燥肌の人 | セラミドの不足によりバリア機能が低下し、ニキビになりやすい |
---|---|
脂性肌の人 | アクネ菌のエサである皮脂を分泌しやすく、にきびになりやすい |
ということで、その両面を持ち合わせた混合肌の人は、元々ニキビができてもまったくおかしくはないんですね。
先生
ハニワくん
混合肌の人のスキンケア
さて、この混合肌の人のスキンケアとして『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』では以下のポイントを挙げています。
- お手入れに迷ったらUゾーンに合わせる
- Uゾーンの肌は弱く乾燥しやすい
- Tゾーンは皮膚が丈夫
- テカリが気になるなら洗顔後は何もつけない(つけすぎはニキビの原因となる)
Uゾーンの肌は弱く乾燥しやすいので、その乾燥する肌に合わせてスキンケアをするべきだと言います。ただ、どのようなスキンケアをするのが有効かというのは、冒頭に張った様々な記事で再三再四説明していますので、ご注意ください。
つまり、乾燥しているからといって肌に化粧品を使ってスキンケアをすると、それに含まれる合成界面活性剤によってバリア機能を破壊し、更に悪循環を生み出してしまいます。一時的な保湿の目的は達成できても、バリア機能が破壊されるのでニキビにとっては大きな問題です。それならどうすればいいのかということは各記事で書いたのですが、まとめるとこうなります。
乾燥肌の人 | 皮脂という天然の保護クリームを使いこなす |
---|---|
脂性肌の人 | 脂取り紙で余分な脂を取るにとどめる |
ですから、混合肌の人はこの2つのポイントを押さえながら、間違ったスキンケアなどで余計に乾燥や脂性を悪化させないよう注意しましょう。例えば、下記の動画は混合肌の人用の夜のスキンケアグッズを紹介しています。
【スキンケアルーティン】混合肌の夜のケア!my night time routine.毛穴黒ずみ対策・ニキビ肌荒れ改善!ちふれコールドクリームとビオレ洗顔ジェル♡【ナイトルーティン風】
紹介されているのは以下の商品です。
※写真サイズが修正できず、大きく表示されています
合成界面活性剤等の有害物質が入っているかどうかを調べるサイト『美肌マニア』で調べると、載っていないものもありますが、載っているものはほぼ合成界面活性剤が入っています。
その他にも混合肌の人に向けたスキンケアやメイクの動画はあります。
混合肌なわたしの最近のベースメイク!Base makeup
最強に崩れないベースメイク💪オイリー肌・混合肌向け♡しっかり隠して自然なツヤ肌!
しかし、そこで使われている一切の化粧品には、往々にして合成界面活性剤が入っています。
先生
ハニワくん
混合肌でもニキビはできる?
化粧品はまるで『タバコ』
正直言って、これら美容関係の化粧品業界というのは、『タバコ』です。タバコは淘汰されつつあります。しかし、かつてはタバコを吸うことが当たり前でした。2013年に公開されたスタジオジブリの映画『風立ちぬ』で喫煙シーンが多く描かれると、日本禁煙学会がスタジオジブリに要望書を送付しました。
「風立ちぬ」喫煙シーンで騒動
スタジオジブリとしては、時代背景を考えてそのままのことを描写しただけなのですが、それだけ現代社会では、喫煙をすることがタブー視されてきているということがわかります。禁煙化が推奨されるようになってからの、JT(日本たばこ産業)のCMをご覧ください。
ひといきつきながら NMB48篇
タバコのイメージが全くありませんね。山本彩さんの歌の実力もあって、感動的なものを提供しているような印象があります。タバコを売るためにこんな広告を打つ必要があるでしょうか。JTは、タバコの衰退とともに淘汰されないように、生き残ることを選択した結果、イメージアップ戦略を計ったのです。
では、なぜ淘汰されそうになったのでしょうか。それは、『タバコが元々有害物質だったから』です。化粧品はまだこの域に到達していないようですが、見識ある識者は皆知っています。合成界面活性剤が有害物質だということを。
ただ、愛煙家の中には、たしかにタバコを吸っていても長生きしている人がいます。『水曜日のダウンタウン』で特集していたのは、『100歳の愛煙家』です。ですから、たとえそれらが有害物質であっても、人によっては特に問題なく生きていくことができるケースがあります。
女性が化粧やスキンケアをやめることができる日が来るでしょうか。恐らく、長い年月が必要になるでしょう。美を求めることは女性の生きがいでもあります。ただ、忘れてはならないのは、『10万円のクリームより効くのは、角質細胞間脂質や天然保湿因子という天然の保護クリーム』だということです。プチプラアイテムも高級化粧品もないんです。もうすでに持っているんですよ。
先生
ハニワくん
- 基本的に、最もニキビができやすいのは『脂性肌(オイリー肌)』。
- 混合肌とは、顔全体は乾燥しやすいけれども額や鼻などは皮脂の分泌量が多いという乾燥型脂性肌。
- ほとんどの人が混合肌だが、混合肌というのは正式名称ではない。
- 混合肌の人はどちらにせよニキビができてもおかしくない体質。
- 混合肌の人のスキンケアを確認する。
- 合成界面活性剤が入っている化粧品は推奨できない。10万円のクリームより効くのは、角質細胞間脂質や天然保湿因子という天然の保護クリーム。
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