アトピーとニキビは似ている?
はい。
アトピーとニキビができる『原因』と、それを治療する『対策』が似ていると言えます。もちろん、似ているだけで全く違うものです。
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下記の記事に様々な肌体質の人の予防と対策の記事を書きました。
ですね。普通肌の人も含めて、それぞれのケアが必要になります。ただ、妙に肌がカサつくとか、かゆいということがあった場合、それは単純な乾燥肌や敏感肌ということではなく、『アトピー性皮膚炎』かもしれません。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
また、よくいう敏感肌とは何でしょう。本来敏感肌とは生まれつきのもので、セラミドが少ない肌やアレルギー体質の人を指します。
成人型アトピー性皮膚炎の可能性も
目の回りの皮膚が赤くなり、カサカサしたり、かゆみが出たり…。敏感肌のような症状ですが、もしかするとアトピー性皮膚炎の可能性もあります。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
では、アトピー性皮膚炎の人はどういうニキビケアをすればいいでしょうか。『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはチェック項目として、次のポイントを挙げています。
チェックの数が多いほどアトピー性皮膚炎の疑いが高まります。基本的には自分がアトピー性皮膚炎だということは幼少期から自覚している人がほとんどです。しかし、中には気づかない人もいますからね。
私なども、ハウスダストアレルギーであるという事実を知ったのは、20歳前後でした。それまでは単なる花粉症か、鼻炎だと言われていました。ですから、いくら親に治療をしてもらっても治りませんでしたね。整体とか、色々な治療をしたのですが無理でした。まあ、よく考えればその時の専門医たちが見抜けなかったのはいささか首をかしげざるを得ませんね。自分たちの利益を優先したのでしょうか。それとも、その時代はまだ『ハウスダストアレルギー』という概念が浸透していなかったのでしょうか。
とにかく私はハウスダストアレルギーであり、確かにそう考えると私がくしゃみが止まらなくなる現象が起きるときは、いつだってそこに『掃除していない場所』がありました。
このような場所で私の症状は常に悪化していました。ですから、私のその症状に最適な対策は、鼻炎カプセルを飲むことでも、整体でマッサージを受けることでもなく、『ホコリを遠ざけること』だったのです。
それを自覚してからの私は、予防と対策ができるようになりました。まず、じゅうたんをフローリングに変え、常に掃除をするようにしました。ファブリーズなどで埃を閉じ込めたり、布団掃除機を使って埃を掃除することも意識しました。
そして、最後の手段としては抗アレルギー薬です。従来のアレルギー薬と比べ、『第二世代抗ヒスタミン薬』と言われる薬は、眠気がそこまで出ないので、とても楽です。例えば私は『アレジオン』を飲んでいます。その他にも、『アレグラ』なんかも同じですね。
これらの対策をしっかりとし、埃を自分の人生から遠ざけることで、鼻水と涙で前が見えなくなるほど苦しくなる症状に悩まされることはなくなりました。
このようにして、自分がどういう体質で、どんなアレルギーを持っているかどうかをまず第一に自覚し、理解することが最善の治療と、予防と対策の最適化につながってくるのです。それを間違えていると、いくらそれっぽいことをしたところで、的外れとなる可能性が高く、時には逆に症状を悪化させることもあるでしょう。
また、アトピー性皮膚炎は『成人してから』発症するタイプもあります。『成人型アトピー性皮膚炎』ですね。この場合、幼少期には特に当てはまるような症状がなくても、大人になってから発生するので、油断できません。
等の問題があると、成人型アトピー性皮膚炎を罹患するかもしれません。ちなみに、アトピー性皮膚炎についての専門書もたくさん持っていますが、その中から一部を抜粋して対策を書いていきます。
例えば『根本から治す 奇跡のアトピー治療』にはまさにこうあります。
成人アトピーは、睡眠不足、過労、ストレスで悪化しますから気を付けてください。
やはり、そのあたりの要素がおざなりになると、アトピー性皮膚炎が悪化するようですね。ではここで、ニキビができる原因を見てみましょう。
ニキビができる原因(内因性)
ニキビができる原因(外因性)
その他
ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、このすべての要素を最適化することが求められます。よく見ると、ニキビの原因と成人アトピーの原因は、似ていますね。むしろ同じです。人間というものは、
の5大要素を最適化することが求められていて、それをぞんざいにすると、ホメオスタシスが保てず、異常反応を起こすことがあります。その一例が、ニキビやアトピー性皮膚炎なんですね。
人間が正常でいるための機能。
睡眠不足がニキビの原因?その通り、とても大きな原因の一つです! – Inquiry. |
本にはアトピー性皮膚炎の人が食べていいもの、悪いものをまとめています。
食べてはいけない食べ物
※植物性の油(ゴマ油、オリーブ油、なたね油等)はいい。野菜を炒めたりするくらいの油はいい。 マヨネーズは少し可。
食べていい食べ物
基本的に、『高脂肪食品を摂らない』ことを意識することが大事ですね。また、活性酸素は、適度にあるくらいであれば、人間にとって必要不可欠なものです。食細胞が食べた細菌やウイルスなどの異物を溶かし、食細胞を常に空腹の状態にさせるからです。つまり、常に細菌やウイルスなどから身を守るために、メンテナンスをしてくれるんですね。
しかし、本にはこうあります。
しし、問題はこれから先にあります。活性酸素にはジキルとハイドのような二面性があったのです。活性酸素が体内で増加しすぎると、勢い余って自分の身体の組織をも攻撃してしまうことがわかったのです。(中略)活性酸素の過剰が原因で起こる病気はアトピーをはじめ癌や生活習慣病など、私たちの病気の80~90%に及ぶとまで言われています。
活性酸素についての更なる詳細は下記の記事をご覧ください。
ニキビの最大の原因に等しいのは『活性酸素』!この対策が大きな予防になる – Inquiry. |
とにかく活性酸素は、アトピー性皮膚炎の原因なんですね。そしてその活性酸素を増やす原因を見てみましょう。
これらは全てニキビのできる原因ととてもよく似ています。というか、ニキビ自体も活性酸素が原因でできますから、アトピーとニキビの原因はほとんど同じなんですね。
また、下記の記事に書いたように、
『ビタミンACE(エース)を浪費しない』ということですが、ビタミンというのは『浪費』することがあります。例えば、人が物事に驚いたときに、ビタミンCを500mg消費すると言われています。これは、レモン25個分、皮ごと食べた場合であれば、5個分のビタミンCの含有量と同じです。
等の嗜好品は、適量を守れるならストレス解消に役立ち、むしろ健康になるという見方もありますが、特にタバコなどはそう見ない専門家だらけです。中には100歳を超えても喫煙している人がいますから、例外はあるのですが、王道の答えはNGです。
タバコはニキビの原因になる?喫煙がもたらす8つの美容悪化効果 – Inquiry. |
コーヒーを飲むことはニキビの原因になる?カギは砂糖と飲む量か – Inquiry. |
赤ワイン・ビール・日本酒等のアルコールはニキビの原因?それとも治療の対策の一つ? – Inquiry. |
また、それらの物質を体内に入れると、ビタミンCを消費することに繋がります。これが『ビタミンCの浪費』です。また同じように、体に悪影響を及ぼす生活習慣を送っていたら、ビタミンCに限らずあらゆるビタミンやミネラル、酵素などを消費します。
薬を使わないでEDを改善する方法とそのメリットとは – Under”I” |
上記の記事でも『『薬の長期服用における酵素の浪費のリスク』という問題は、なかなか目を逸らすことができない』と書いています。薬を常用している人も、体の中の何らかの必要な栄養素を『浪費』していることになります。同じ考え方で『ストレス』もそうです。『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。
私たちがストレスを感じると、副腎皮質ホルモン系のホルモンの働きが活性化しますが、この作用が血中のビタミンCを通常より余分に消費することになるからです。
ビタミン、ミネラル、酵素を『浪費』してしまう要素は実にたくさんあります。それらが体内からなくなると、体内のホメオスタシスが保てません。ですから人間の身体は、ホメオスタシスを保つことを何よりも優先しますから、『命の維持』に使われてしまった栄養は、『美容』の部分にまで到達しないのです。
アトピーの為に、コーヒーやタバコをやめるだけでも、それはニキビの対策になります。アトピー対策とニキビ対策は似ていますから、とにかく先ほど挙げた5大要素を最適化することを意識し、生活主観を見直してみましょう。
では、私のようにハウスダストアレルギーの人はアトピー性皮膚炎と関係しているでしょうか。本にはこうもあります。
これは、私はいつもダニ、ハウスダスト説の反論に使う論理なのですが、もしハウスダスト、ダニがアトピーの原因のすべてだとしたら、終戦直後の状態はどうだったでしょう。私はそのころ大阪にいましたが、非常に衛生状態が悪く、大阪の焼け野原で皆さんはトタン屋根のあばら家に住み、焼け残った布団を持ってきて、衛生状態の悪いダニ、ハウスダストだらけの畳の上やお布団の上で生活しておりました。もし、ハウスダストがアトピーの原因であれば、なぜ終戦直後にアトピー性皮膚炎は増加し、悪化しなかったのでしょう。当時は1970年代以前ですので、アトピー性皮膚炎は小学校に行くまでに全員自然に治っておりました。
このように、非常に説得力のある言葉でその関係性を否定していますね。中には、アトピー性皮膚炎でもあり、ハウスダストアレルギーの人もいる、ということのようです。また、文中にある『1970年代』というキーワードは、次の文章を理解すると見えてくるものです。
なぜ成人のアトピー患者が増えているのですか
(省略)しかし、これは全世界のアトピーの学者の認めるところですが、昔は学童期(7歳)までに、アトピー患者は全員回復していました。(中略)それが、1970年代からの環境汚染の悪化で、活性酸素が皮膚の脂と結合して過酸化脂質を作り、それが角層に付着して、角層の保湿機能を奪って、アトピーが悪化していったのです。
つまり、冒頭では『幼少期から自覚している人がほとんど』だと書きましたが、厳密に言うと『幼少期に発症し、幼少期に治るのがほとんど』だったわけです。しかし、それが1970年代以降の高度経済成長期以降、環境汚染が悪化し、活性酸素がそこら中に蔓延する社会が形成されました。欧米食の浸透も大きな原因の一つだと考えられています。
例えば、『新編 花粉症の最新治療』にこうあります。
アレルギーを促進する食べ物があるのか
(省略)ただ、このように花粉症が増えてきた背景には、日本人の食生活の変化も関係しているだろうと考えられています。肉食中心の食生活が進むのに伴って、アレルギー病が増える傾向があると指摘されているのです。たんぱく質をとりすぎると、アレルギーを起こす抗体を作りやすい体になるためと考えられます。
食の欧米化一つ考えただけでも、花粉症やアトピー性皮膚炎等の様々なアレルギー症状の原因となっていると疑われています。しかしそう考えると、ますます『食事の最適化』はとても重要になってきますね。
また、『アトピーは合成洗剤が原因だった! (危険警告Books)』では、
『皮膚を洗うこと』と『皮膚を守ってやること』はイコールではない。最大の原因は合成洗剤だった
という重要なキーワードを挙げています。下記の記事を見ればよくわかりますが、
ニキビに必要なスキンケア(肌断食)
簡単に要点をまとめるとこうなります。
つまり、合成界面活性剤というスコップで皮膚に穴を掘り、一時的にその穴に水を溜めれば、水分があるように見えます。しかし、膜を失ったその穴にある水分は、すぐに蒸発して消えます。水溜まりがすぐに蒸発するのと同じです。すると、そこにあるのは『乾燥肌』です。バリア機能を失ったその肌は、抵抗力がなくなっていてニキビや肌荒れのリスクが高くなってしまうわけです。
ニキビを気にするならあらゆる化粧品に入っている界面活性剤に注意! – Inquiry. |
そしてそれは化粧水や乳液だけに限ったことではありません。シャンプーやボディシャンプーとて同じことなのです。それらには合成界面活性剤が含まれているのです。『アトピーは合成洗剤が原因だった! (危険警告Books)』にはこうあります。
このように、界面活性剤の化学的性質が私たちの皮膚におよぼす弊害を見ていくと、それは、そのままアトピー性皮膚炎そのものであることがわかります。(中略)このように、合成洗剤から石鹸に至るまで、多くの洗剤に含まれる界面活性剤は、私たち人間の皮膚にとって予想だにしない乳化作用と浸透作用で皮下に浸透していきます。(中略)弊害が、単に皮膚上のトラブルだけにとどまらない。内面にも入り込み、あらゆる免疫ネットワークを駆使し、総合的にアトピー体質を作り上げてしまうところが最も恐ろしいのです。
ではどうすればいいのでしょうか。シャンプーやボディシャンプーはやめ、化粧水も使えないし、女性は化粧をしたらいけないのでしょうか。『クレンジングをやめたら肌がきれいになった』にはこうあります。
肌のきれいを損なわずにメイクを楽しむーその方法は、ただひとつ。お湯や石鹸だけですっきり落ちるメイクアイテムを使うことです。合成成分を使わず、天然原料で作られているナチュラルコスメやミネラルコスメがそれにあたります。
お湯や石鹸だけですっきり落ちるメイクアイテムを使う。これであれば、見識高い化粧品評論家が指摘する問題も解決します。中には、石鹸だけでもアトピー性皮膚炎が悪化する人もいますが、多くの場合では石鹸は有効な洗浄剤だと認められています。
『バカがつける化粧品―あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ (危険警告!Books)』にはこうあります。
自然界には石鹸のようにナトリウムまたはカリウム塩の、異様に高い純度のものは存在しません。だから石鹸も合成だという意見もあるとおり、使うと皮膚上で界面活性が無力化するので安全。石鹸は安全な化学合成物質です。石鹸も無添加としていいでしょう。
アトピーや肌体質の程度によるのですが、もし重度の場合は、
等のことを遵守し、簡単に言えば『有害物質を体内に入れない』ことを意識ましょう。また、それだけ重度である場合は、素人判断で決めるのではなく、皮膚科に行って症状に合った適切な治療をしてもらうようにしましょう。
また、先ほど張ったスキンケアの各記事に、『合成界面活性剤が入っていないスキンケアグッズ』を紹介していますので、併せてご確認ください。