ニンニクを食べた後の口臭の対策は?
いくつかあります。
に注目です。どれもニンニクのニオイ消しとして専門家が推奨する対策です。
Contents|目次
口臭の原因は一つではない!様々な種類とその対策 – Inquiry. |
上記の記事にも書いたように、ニンニクというのは以下の表で言うと『飲食物』に該当しますから、生理的口臭の一つです。
生理的口臭
呼称 | |
---|---|
一般的なもの | 加齢性、起床時、空腹時、緊張時、疲労時など |
ホルモンの変調などに起因するもの | 妊娠時、月経時、思春期、更年期など |
嗜好物・飲食物・薬物によるもの | ニンニク、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤)など |
病的(器質的・身体的)口臭
呼称 | |
---|---|
歯科口腔領域の疾患 | 歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症、舌苔、悪性腫瘍など |
耳鼻咽喉科領域の疾患 | 副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍など |
全身(内科)疾患 | 糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭)など |
ニンニクというのは強力なニオイを発します。下記の記事に書いた二人のyoutuberも、口臭チェッカーを使ってニンニクのニオイを調べると、最強レベルが出てしまいました。それだけ強いニオイを持っているわけですね。
口臭チェッカーの数値はどれくらい信憑性がある?有名youtuberの検証結果 – Inquiry. |
例えば『サグワ』さんであれば、その状態でその後ブレスケアをして『3』にし、
クロレッツでも『3』としていました。
そして最後に歯磨きをして『2』に減らしていました。しかし記事を見ればわかりますが、この2人の結果を見ても、口臭チェッカーにあまり信憑性はなさそうです。ニンニクを食べたときに出た数値が二人で違うし、あまりあてになりません。ただ、このチェック方法で調べると、それらのアイテムでニンニクのニオイを消すことは難しいようです。
ただ、その記事でまとめたようにこの口臭チェッカーはどちらかというと『ニオイチェッカー』なので、違う例では単純に歯磨きをしたあとも『3』になってしまっています。 ですから、クロレッツやブレスケアをしたあとに『3』になっているのは、『まだニンニクのニオイが残っている』ということではなく、『まだニオイがする』ということで、そのニオイはこれらの清涼的なニオイだったかもしれません。
焼肉屋に行くとミント系のガムをくれるときがあります。これもブレスケアらも同じような対策ですが、私個人の印象では、このガムを食べたら口のニオイはかなり軽減される印象ですね。少なくともニンニクのニオイは抑えられるでしょう。
『もう、口臭で悩まない!』にはこうあります。
食品と口臭との関係で切り離せないものの筆頭がニンニクでしょう。ネギやニンニクの類には、イオウを含むアリインが含まれており、これが分解されて各種の硫黄化合物に変化し、それらが呼気に現れることとが確認されています。
たとえば生ニンニクを摂取すると、2時間後にジアリルサルファイドなどがピークに達し、アリルメチルサルファイドは6時間後に、ジメチルサルファイドはその後も上昇し続け、30時間後にピークに達するという報告があります。その呼気中の濃度は80ppbという高濃度であるという報告があります。
このように生体代謝および腸内細菌による代謝産物が吸収される結果、血中レベルが上昇し、それらのうち揮発性成分が呼気に出たということです。
口臭の原因は一つではない!様々な種類とその対策 – Inquiry. |
上記の記事にこれらの硫黄化合物のニオイの種類については書きましたが、ニンニクのニオイは『アリルメルカプタン』や『ジエチルサルファイド』だとあります。しかしそれは『ニンニク臭』であって『ニンニクに含まれているニオイ』ではないということで、ニンニクを食べると上記のニオイ物質が出てしまうんですね。
やはり、口臭の専門家がこのようにして『口臭の原因になる食材の筆頭』として挙げるわけですから、一番はこれを食べない方がいいのではないでしょうか。口臭が気になる人が食べるような食材ではありませんからね。
『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学 (光文社新書)』にもこうあります。
にんにくや玉ねぎ、ネギなどはデート前に避けたい食材の代表だろう。におい成分アリシン(硫化アリル)は揮発性で拡散しやすく、体内に入るとより強烈なにおい成分に変化する。アリシンは、直接の口臭としては3時間程度でなくなるものの、体臭や呼気からの口臭としては、1日から長くて2日も残ってしまう。
消化管から吸収され、血液に溶け込んで全身に拡散し、汗や尿から排泄されて体臭となったり、呼気を通して口臭となったり、また便臭やおなら臭としても強烈に存在感を発揮する。歯磨きだけをしても無駄なのは、体内からにおうからだ。禅寺では、これらのにおいの強い野菜を五葷と言い、気を損なうからと、修行僧に禁じてきた歴史もあるほどだ。
まず何よりも『避けたい』んですね。特に口臭が気になるような日、あるいは人は、あまり無理して食べる必要はないでしょう。仏教の教えではそれを禁じていたというぐらいですからね。
大乗仏教や道教においては、殺生を禁ずる目的から、動物性の食品(三厭(さんえん)、すなわち獣・魚・鳥)を食べることを禁じられた他、「葷」(くん)と呼ばれる臭いの強い野菜類を食べることもさけられた。
多くの場合、主にネギ属の植物であるネギ、ラッキョウ、ニンニク、タマネギ、ニラなどを避けるのが特徴である。ネギ科ネギ属の植物は、硫化アリルを成分として多く持っており、これが臭いの元となっている。
また下記の記事にも書きましたが、ニンニクは、あまりにも性欲増強に効きすぎて、仏教の一つの教えでは、これを摂取することが禁止されているといいます。仏教の教えの根幹にあるのは『執着からの脱却』のため、みやみに性欲を煽る効果のあるニンニクを食べることは、禁止されていたんですね。
ニンニクが精力増強に効果的?仏教の一部では摂取が禁止されているほど – Under”I” |
『気になる口臭・体臭・加齢臭』にもこうあります。
食生活の改善で口臭ケア
(省略)塩分や糖分も控え、油は良質の植物性油に、香辛料など刺激物やニオイの強い食品はできるだけ控えたほうが口臭予防につながります。
やはり口臭対策の基本中の基本は、『ニオイの出る物質を摂らない』ということになるわけですね。それを絶対原則としてまず頭に入れましょう。
ただ、どうしても食べてしまうときや、例えばピザなんかに入っていて、みんなで食べているときに仕方なく食べてしまうときがありますよね。そういう時の対処法はどうしたらいいでしょうか。
まず考えられるのはこのような対策です。先ほど、『歯磨きだけをしても無駄なのは、体内からにおうからだ』とありました。ですから、
という選択肢がありましたが、ブレスケアで体内から、その他の2つで口周りのニオイを抑えることで、かなり違ってくるでしょう。
そして歯磨きには様々な種類がありますから、以下の要素をすべて満たすことが大事ですね。
これだけのことをすれば口周りの環境はかなり改善されるはずです。とにかく外でニンニクを食べるなら、化粧室なりなんなりでこれだけのケアをする覚悟が必要ですね。普段からこれらのオーラルアイテムを持ち歩くことが必要不可欠となるでしょう。
『口臭の95%は思いすごし』にはこうあります。
さて、食事性のニオイというのがあります。代表的なのはにんにくを食べた後のえも言われぬ不快なニオイ。このニオイの予防には、かの有名な『ブレスケア』(小林製薬)です。今は飲み込む粒状のものから、噛んで食べるグミ状のものまでさまざまなものがスーパーやドラッグストアで売られていますが、個人的にはいちばんオーソドックスな緑色の粒のものが、もっとも効果があると感じています。
この専門家はブレスケアをニンニクやネギなどの『アリシン』対策として推奨しています。まず、にんにくを食べた後の流れを見てみましょう。
ですから、焼き肉を食べている間に『手遅れ状態』になってしまうわけです。そこで、ブレスケアを『食前』に食べます。すると、アリシンが胃腸から吸収される前にブレスケアでブロックすることができ、ニオイの元を抑えることができます。 この著者は念のため食後にも食べると言います。
ブレスケアの公式ページを見ると、
「ブレスケア」は、ニオイのもとから息リフレッシュするカプセルです。ニオイのもとであるお腹の中に直接届くのがポイントなんです!ニンニクやアルコールなどニオイの気になる食事の後に、2,3粒かまずに水など飲み物と一緒に飲みこむと、ニオイのもとであるお腹の中でカプセルが溶け出します。約10~20分後にお腹のあたりがスースーしたり、ゲップをすると、息がミント(レモン・ピーチ)の香りになるなど、リフレッシュした息を感じられますよ!
とありますが、『血液の中に流れ込むのをブロックできる』ということではないかもしれませんが、ニオイをミント(レモン・ピーチ)の香りで抑え込むことは可能になるようです。ですからブレスケアは有効な手段と言えます。
更に、『気になる「臭い」がみるみる消える100のコツ―ワキ、足、口の臭いから生活臭、服の臭いまですっきり』では以下の3つの方法を紹介しています。
気になる「臭い」がみるみる消える100のコツ―ワキ、足、口の臭いから生活臭、服の臭いまですっきり
まず牛乳ですが、牛乳は胃に入ると胃酸によって少し固形化し、ヨーグルトのような状態になります。そしてそれがニンニクを包み込んだ状態を作ります。この状態で消化活動が行われるので、ニンニクのニオイが口元に上がってくるのを防ぎ、口臭の軽減ができるのです。
先ほどの『口臭の95%は思いすごし』の著者は、牛乳を飲む習慣がなく、あまりラーメンを食べながら牛乳を飲みたくないらしいので、ブレスケアがいいと言っています。たしかに、日本人には『乳糖不耐症』が多く、牛乳で下痢になる人が多いので、そういう人もいるでしょう。私も乳糖不耐症です。
次はオキシドール(過酸化水素水)です。オキシドールというのは薬局などで市販されている殺菌消毒材です。以下のようなものですね。
これを2倍にして薄めてうがいをします。すると口臭のもとになる汚れを分解してくれます。オキシドールは口臭の汚れを分解すると泡を出します。したがって、泡が出ている間は、まだ口臭があるということになるので、わかりやすいと言えます。
そしてやはり最後は『極力相手に接近しない』という対策が出てきましたね。やはり、
このような選択肢が結局は有効なんですね。とにかく、これらの対策を先ほどのオーラルケアにプラスして行えば、ニオイはかなり軽減できるのではないでしょうか。
また、これはかなり前にテレビ番組で特集されていたことですが、ニンニクを食べた後に緑茶を飲むと、ニオイが軽減されるというのです。
緑茶カテキンで口臭対策!なた豆茶、ウーロン茶も虫歯や歯周病に効く!お茶類の優… – Inquiry. |
確かに緑茶の記事でもこう書きました。『緑茶カテキンの凄い健康パワー―驚異的に免疫力を高め、現代病を撃退! (サラ・ブックス)』にはこうあります。
また、ニンニクを使った料理を食べたあとなども、緑茶がニンニク臭を取り去ってくれるのです。中華料理にはニンニクがたくさん使われますが、中国の人がニンニク臭いのかというと、そうではありません。なぜなら、食事の後にかならずお茶をたくさん飲んでいるからです。
緑茶カテキンの凄い健康パワー―驚異的に免疫力を高め、現代病を撃退! (サラ・ブックス)
緑茶を飲むだけでニオイが消えるのはなかなかお手軽でいいですね。お茶にはいろいろ種類がありますが、なぜ緑茶がいいのかということは、記事をご覧ください。
紅茶やジャスミン茶等のハーブティーは口臭対策になる? – Inquiry. |
更に、オキシドールや緑茶に並び、うがいで効果があるものがあります。それは下記の記事に書いた『プロフレッシュ』です。
『口臭の95%は思いすごし』にはこうあります。
最近の研究では、にんにくのニオイ成分と口臭のニオイ成分が一緒であることがわかり、口の中に残ったにんにく臭はこのうがい液で解決することがわかったとのことです。が、このあとにお話しするように、にんにく臭は口臭だけではなく体全体からにおってくるので、これだけでは不十分ということになりますが…。
もちろんこれだけではだめですが、有効であることは確かなようですね。
フリスク、ミンティア、マウススプレーは口臭対策になる?プロが勧める『プロフレ… – Inquiry. |
『気になる口臭・体臭・加齢臭』にはこうあります。
また近頃は、ニオイのないニンニクや納豆などの『無臭食品』が数多く出回っています。しかし、無臭食品を食べ続ければ、口臭や体臭が消えてなくなるというわけではありません。たとえニオイのないものを食べたとしても、受け止める側に問題があれば臭いにおいの発生を止めることはできません。
体内環境が整っていなければ、胃腸内で異常発酵を起こしてニオイ物質が大量に発生し、肝臓や腎臓がそれらを除去しきれなくて口臭や体臭となってあらわれる可能性があります。ときには一時的な対処法も必要かもしれませんが、口臭予防の基本は、食生活を見直し、健康的な体を取り戻すことでしょう。
無臭食品とは例えば以下のようなものですね。
では、このような無臭食品に変えればそれで済むのではないかということに対し、専門家は警鐘を鳴らしています。『受け止める側に問題があれば臭いにおいの発生を止めることはできない』としていますね。そして、
このようなポイントを確実に押さえて生活をすることを推奨しています。厳密に口臭対策の話をするなら、やはり、
という短絡的な発想ではだめだということですね。それで確かに『一時的な対策』はできますが、長期的に見ると『ニオイを出しやすい体質』があった場合、元も子もないわけです。ニンニクのニオイをその場でしのぐことだけに目を向けて、大元の体質を変えないというのは、まるで木を見て森を見ずですね。
そもそもニンニクというのは栄養満点の食材です。先ほどのEDの記事に書いたように、『ニラ、ニンニク、玉ねぎ、ラッキョウ』などのネギ属の野菜に含まれているこのアリシンは、下記のような効果を持ちます。
このどれもがEDの予防や改善に役立ちます。また、『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
さらに、免疫力を高めて癌の発生を抑えます。硫化アリル化合物のジアリルスルフィド、ジアリルジスルフィドは、発がん物質を解毒する酵素を活性化し、発がん物質の生成を抑えます。
広範に力を発揮するアリシン
ニンニクの強烈なにおいのもと、アリシンには強い殺菌作用があり、ウイルスや細菌から体を守ります。(中略)さらにビタミンB1と結合してアリチアミンという物質になり、体内に長くとどまって、疲労回復を助けます。膵臓の機能を強化してインスリンの分泌を促進するので、糖尿病にも有効です。
にも効いて、
効果もあるわけです。また、『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
免疫増強や抗酸化、抗菌、コレステロール値や血圧が高くなるのを抑えるなどのさようがあります。末梢血管を拡張したり、新陳代謝を高めるなど、冷え性にも有効です。
血管拡張作用があるなら、薄毛にも有効です。
そして抗酸化作用があるならニキビ、あるいはシミ、しわ等の老化現象にも有効です。
ニキビの最大の原因に等しいのは『活性酸素』!この対策が大きな予防になる – Inquiry. |
『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学 (光文社新書)』にも実はあのあとにこうあります。
一方、このにおい成分は、天然の抗酸化物質でもあり、疲労回復や血糖値・血流の改善、殺菌作用、抗がん作用などが確認されている。
ニンニクのパワーというのはとても強いんですね。強すぎて、仏教の教えの一つには、それを摂取することを禁じるというわけなのです。更に、『からだのニオイは食事で消す —体臭は内臓からの注意信号』にはこうあります。
玉ねぎ、にんにく、にらなど、ニオイはニオイで制す
(省略)たとえば、ゆで卵はイオウのようなニオイを発しますが、このニオイのもとはアンモニアです。イオウ成分が原料になってアンモニアが腸内で合成されるため、卵を食べすぎるとおならや体臭がきつくなります。
それを抑えるためには、硫化アリルというイオウ成分を含んだ野菜を用いるのです。硫化アリルは、玉ねぎやにんにくの独特の刺激臭や辛み、あるいは切るときに涙が出てくる原因となっている成分です。にらや長ネギ、しょうがにも含まれています。
つまりこういうことです。
硫化アリル(アリシン)には『アンモニアのニオイ』を抑える効果があるのです。断片的に見るとたしかに厄介なニンニクですが、総合的に見ると、実はとても心強く、そして力強い食材だと言えそうですね。
そう考えると、この記事で再三『ニンニクを食べなければいい』と言いましたが、それは短絡的な発想ですね。本来は、『ニンニクを使いこなせるような人になるべきだ』というのが最善の考え方になるでしょう。