名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
運営者
考察
『道徳』という概念があれば、それを教育し、伝えることが出来、その後に続く人々は、その前にいた人々が突き詰める為に使った時間と労力を、節約できる。『先生』とは、『先に生まれた者』という意味で、『後生』はその逆なわけだが、全ての先生は、後生に対して、自分たちの更に先生から受け継いだ道徳や規範意識を伝え、『教育』という責務を果たしてきたわけである。それはとても合理的だ。例えば、会社を最初軌道に乗せることは難しいが、乗った後は、どんどん規模の拡大をしていき、生産性を上げていけば売り上げが上がる、というシステムに似ている。
しかし、それにはデメリットがある。それが『主体性の欠如』だ。芥川の言う『完全なる良心』は、『完全な正義』が存在しないこの世の中で、当てはまることがあるとしたら、この『主体性』である。自らが、自らの頭と心で考えて捻出した良心には、『意志』がある。それこそは、その人にとっての『完全なる良心』であり、例えば、道端で迷子の子供が泣いて助けを求めているのを見ても、(それは教わっていない)として、見て見ぬフリをするその人物に、『完全なる良心』はない。あるのは『植え付けられた常識』だ。
だとすると、道徳でも何でもそれを教育する際、『時間と労力の節約』が出来るメリットがある一方、それを主体的に捻出する時に生まれるはずの、『本当の良心』というものが埋没するデメリットがあることが、浮き彫りになってくるわけである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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