ワキガのせいで恋愛恐怖症な人はどうしたらそれを克服できる?
まず理解するべきなのは、この日本においてワキガのニオイというのは『異臭』だと捉えられることが圧倒的に多いという事実です。
それを完全に理解した後、取るべき選択肢というのが見えてきます。
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ワキガ体質にある人は、人を好きになっても、自分のニオイで相手から嫌われることを心配することがあるでしょう。ズバリ言います。『その通り』です。往々にして、相手からワキガ体質を嫌われることになるでしょう。
慰めのような言葉をかけてもいいのですが、そんなことをしても意味がありません。慰めとは思いやりの一種ですが、『本当の思いやり』とは『馴れ合い』でも『心の隙を埋めて人心掌握する』ことでもなく、『相手にとって本当に言うべきことを言う』ことなのです。
私は慰めのフリをして人のココロの隙に入り込み、人をだましたり、宗教に勧誘したり、体関係に発展するという、あの一部の人間の一連の流れが大嫌いなので、私なりに『言うべき意見』を言わせてもらいます。
もちろんそんな『思いやり』も、相手にそれを受け入れる覚悟がなければ『余計なお世話』になりますが、それは一時的なものだと確信しています。人は確証バイアスに支配されますからね。
自分の意見や考え方が正しいと思いこみたいがゆえに、自分の現在の考え方に近い意見を集めて、自分を正当化しようとする心の動き。
『バイアス』というのは『思い込み』という意味ですが、自分のこの思い込みに確証を持ちたい、ということで、自分の意見に近い意見を探して、否定的な意見を拒絶します。したがって、心が弱い人はこうした確証バイアスに支配されますから、
などと言われたら、
優しくされた
とか、
理解してくれる人がいた
などと思い込み、とてもうれしくなって、その人のことを好きになることさえあるわけですね。詐欺師というのは、このあたりの人間心理につけこみます。私はこの一連の流れを知っています。だからこそ嫌なのです。慰めの言葉を求めている人に慰めの言葉をかけ、味方面をすることが。それは偽善者のやることです。
いいでしょうか。人種別ワキガ体質の割合を見てみましょう。
人種別ワキガ体質の割合
この数字を見ただけで、この日本において、ワキガ体質というものが『異質である』ということがわかります。『体臭・多汗の正しい治し方』にはこうあります。
日本人の10人に1人はワキガ体質
(省略)自分の持ち合わせた体質が、10人に1人であるとして、それが他の9人に好まれるものであったとしたら、その人は優越感をもつでしょうが、逆に嫌われるとすれば、それは劣等感になってしまいます。10人のうち7人がもっているものならば、優越も劣等もないに等しいでしょう。日本人の場合、ワキガ体質が10人に1人しかいないからこそ、悩みの原因になるのです。
以下の記事も併せてご確認ください。
いいでしょうか。女性の方が若干多く、その割合は6:4だと言われることがありますが、それを軸にしてざっと計算すると、この日本においては、
ということになります。 これを見ると、結構いますし、10人に1人と聞くと、逆に、
それだけいるんだ…
と安心する人もいるかもしれません。しかし、私は学校や職場で、ワキガのニオイを感じたことはほぼありません。1人か2人、いるかどうかでした。ですから、時には数百人集まってもワキガ体質の人がいない場合があります。
もちろん、その人がすでに手術をしていたり、たっぷりとケアをしているからこそニオイがしないのかもしれませんが、だからこそ、逆に『告白された人からワキガのニオイがした』とき、人はそれを『異臭』だと捉えないわけにはいかないのです。
人間が高所や、ナイフのように先の尖った尖端に怯えたり、あるは強烈なニオイを異臭だと捉えるのは、自己防衛本能です。かつて、原始時代ほどの遠い昔、人間にはまだ知識が圧倒的に足りませんでした。
したがって、
に対する警戒心が弱く、言い方を変えると甘く見ていて、そのせいで事故によって大怪我をしたり、命を落とすことがありました。それ以来、
高いところから落ちると死ぬからやめよう…
先の尖ったものは危ないから避けよう…
異臭のするものは腐ってるか、毒だからやめよう…
として、人間の心底や細胞、DNAといったレベルに『それらを警戒せよ』という考え方が植えついていったのです。
ただ、この『異臭』ですが、『ワキガ臭は人間にとって確実に異臭である』ということではありません。先ほどの人種別ワキガ体質の割合を見てもわかるように、欧米ではむしろその匂いがあって当たり前ですので、ワキガ臭はむしろフェロモンだと解釈される環境があるわけです。楊貴妃やクレオパトラもワキガだったとする人もいるくらいですからね。
ここで言っているのは『異臭を警戒するのは人間の自己防衛本能』ということであり、『ワキガ臭は人間にとって確実に異臭である』ということではないのです。しかし、この日本において、『めったに嗅ぐことのないワキガ臭』はとても悪臭であり、異臭です。したがって、告白された人からそのニオイがしたとき、日本人の心は、
うっ…
と思うのが自然なのです。これは仕方のないことなのです。『ニオイをかげば病気がわかる』にはこうあります。
ニオイの『基準臭』はあるのか
(省略)アリストテレス以降、さまざまな研究者がニオイの分類に挑戦してきましたが、どれも感覚的な分類の域を出ていません。たとえば視覚なら、グレーは誰もが黒に近い色と認識し、赤に近いとは一人として思わないでしょう。しかし嗅覚の場合は、多くの人が悪臭と感じるワキガ臭も人によってはセクシーだと感じたり、香水のニオイをきつくて嫌だと思う人もいるのです。
ニオイというものは『色』と違い、各人によって認識の仕方が異なります。その認識には、その人が生まれ育った環境や、生まれ持った特性などが大きく影響していて、ワキガ臭も、
いいニオイだ…
と感じる人もいれば、
うっ…
と感じる人もいるのが事実なのです。これが決定的な事実です。人種別ワキガ体質の割合を見てもわかるように、欧米の人はほとんどがワキガ臭を肯定的に受け止めるでしょうが、この日本においては、否定的に受け止めることは仕方のないことなのです。
ですから冒頭でこう言いました。ワキガ体質にある人は、人を好きになっても、自分のニオイで相手から嫌われることを心配することがあるでしょう。ズバリ言います。『その通り』です。往々にして、相手からワキガ体質を嫌われることになるでしょう。この『日本』においての、『原則的』な考え方としては、これが事実なのです。
しかし、この決定的な事実を理解した後、考えるべきことがあります。だとすれば、世界に羽ばたき、海外に移住すればいいのです。またあるいは、ワキガ手術をして、ニオイを元から断つのです。そうじゃなければ、その匂いを『セクシーだ』と感じてくれる人を好きになるか、そうじゃなくても包容力のある精神的に熟達した人を愛せばいいのです。
これが、この日本においてワキガ体質として生まれた人に存在する、ベストな選択肢です。手術については下記の記事に詳しく書きましたので、併せてご確認ください。
『ニオイをかげば病気がわかる』にはこうあります。
ところで、美容整形外科で行われているワキガ治療手術は、アポクリン腺を一つひとつレーザーで焼き切るという方法をとっています。こうして人工的にアポクリン腺を取り除いてしまっても、人体や生活にはなんの支障もないようです。
この方は、東京教育大学大学院を修了した理学博士です。嗅覚研究の第一人者として第一線で活躍するニオイのプロですから、『大人のワキガ手術』に関しては、やはり成功率は高いようですね。
ワキガ治療をして再発する可能性は手術によって違う? – Inquiry. |
ただ、下記の動画は、あらゆる体臭について知り尽くす五味常明先生の出している公式動画です。
ワキガ手術は何歳から受けることができますか?(体臭多汗Q&A 19)
高校生以下の子供が手術をしても、再発する可能性がある。
と言っています。もし自分がまだ未成年であった場合は、手術は待った方がいいかもしれません。
子供や未成年はワキガ手術してもいいの?何歳から出来る? – Inquiry. |
しかし、恋愛で悩むのは未成年だってそうですよね。むしろ、未成年で未熟だからこそ悩むし、人を好きになることも多いわけです。ではそんな人は一体どうすればいいのでしょうか。見るべきなのは以下の記事です。
IQ – IQ |
人と違う一生を強いられる人生を送る人は、あなただけではありません。もし特定のことで自分が窮屈な目に遭い、無理強いをさせられたとしても、それは巡り巡って、いつか自分の為になる日がきます。また、下記の記事は『偉人たちのとある共通点』についてまとめたものです。
彼らは皆、強いられていました。そしてその環境に悲観視せず、むしろ『バネ』にして自分の生きるエネルギー源にしたのです。手術を覚悟したけど、まだ未成年。だけど好きな人がいて、その人との恋愛が成就せずに、寂しく、虚しく、胸が締め付けられる思いをした。全然、それでいいじゃないですか。私の部下の兄は、そんな発想にたどり着く前に、事故で死んでしまいました。見るべきなのは以下の記事です。
生きているだけで、丸儲けなのです。生きている以上、人は、選択肢を持っているのです。悩むこともまた、人生の醍醐味ですね。
小説家、吉川栄治は言いました。
いつか人生を振り返った時、必ずそれらすべての体験が、いい思い出になるでしょう。