臭い玉、いびき、口呼吸、無呼吸症候群が口臭の原因?
はい。
扁桃腺炎のことを『におい玉(膿栓=のうせん)』と言います。これはニオイを生み出し口臭の原因となります。口呼吸が続くと細菌などが直接扁桃に接触する機会が増えるので、注意が必要です。
また、いびきと無呼吸症候群は、口呼吸をしているから起きる現象です。したがって、それらが続くと扁桃腺炎になるリスクが高くなります。また、口呼吸をすると歯周病も発症しやすくなりますので、それによる口臭も懸念されます。
口呼吸になる原因は色々ありますが、『口周りの筋肉の衰え』もその一つです。
- 毒出しうがい
- キシリトール100%の硬いガムを噛む
- 噛み応えのある食材を食べる
- 舌回しのような舌運動
これらの対策は、口臭対策と同時に口周りの筋肉の強化にもなりますので、率先して行うようにしましょう。
先生
ハニワくん
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病気も口臭の原因となる
下記の記事に書いたように、口臭の原因は様々なものがあります。
生理的口臭
呼称 | |
---|---|
一般的なもの | 加齢性、起床時、空腹時、緊張時、疲労時など |
ホルモンの変調などに起因するもの | 妊娠時、月経時、思春期、更年期など |
嗜好物・飲食物・薬物によるもの | ニンニク、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤)など |
病的(器質的・身体的)口臭
呼称 | |
---|---|
歯科口腔領域の疾患 | 歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症、舌苔、悪性腫瘍など |
耳鼻咽喉科領域の疾患 | 副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍など |
全身(内科)疾患 | 糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭)など |
また各専門書の情報をまとめると、『様々な口臭の原因とニオイの種類』は以下のようにまとめられます。
様々な口臭の原因とニオイの種類
歯周病・虫歯 | イオウのニオイ |
---|---|
胃腸病 | 卵の腐ったニオイ |
肝臓病 | ネズミ臭(濡れ雑巾とニンニクが混ざったようなニオイ) |
糖尿病 | 甘い、甘酸っぱいニオイ(ケトン体) |
腎臓病 | アンモニアのニオイ |
呼吸器系疾患 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
心臓病 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
唾液の減少 | 雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイ |
更に、『もう、口臭で悩まない! 』には以下のような表もあります。
病的口臭の原因となる病気
口腔内 | 歯科疾患(詩集ポケット、カリエス部位、口内炎、その他)、口腔内衛生(歯垢、ぺりくる、唾液、舌苔、その他)、各種補綴物(ブリッジ)、その他 |
---|---|
鼻腔内 | 耳鼻科疾患(鼻炎、副鼻腔炎、その他)、アデノイド、咽頭炎、扁桃腺炎、その他 |
呼気 | 内科疾患(糖尿病、腎不全、肺不全、腸閉塞、アレルギー疾患、その他)、飲食物(ニンニク、アルコール、その他)、投薬品(アリナミン、ビタミンB1、漢方薬、その他)、その他 |
病気が原因の口臭を、更に詳しくまとめた表ですね。
先生
ハニワくん
- 病気も口臭の原因となる。
扁桃腺炎=臭い玉=膿栓
この中に、『扁桃腺炎』というものがあります。これが俗に言う『におい玉(膿栓=のうせん)』というものです。youtuberの『フィッシャーズ』さんと『瀬戸弘司』さんがそれについての動画を出していますね。
悪臭・臭い玉を自力でとってみた!!!
【衝撃】口の中からめっちゃ臭い玉が出てくる現象!「臭い玉」って知ってた?
『におい玉 |よろず相談|高知大学医学部附属病院ホームページ』にはこうあります。
におい玉があるのは扁桃に炎症があるためですが、特に症状がなければ治療の必要はありません。におい玉のために喉に異物感や異常感がある場合は、取り除くことがあります。耳鼻咽喉科では、圧迫して押し出す、吸引やピンセットで取り除く、薄めた食塩水で洗い出すといった処置を行います。
参考
におい玉 |よろず相談高知大学医学部附属病院ホームページ
ここでは、『手術をしたい場合はそれも可能』として、その方法を教えてくれていますので、併せてご確認ください。
扁桃腺炎以外の耳鼻科的疾患も口臭の原因
『もう、口臭で悩まない!』にはこうあります。
耳鼻科的疾患も口臭の原因となり得る
鼻腔は咽頭部で口と連絡しています。呼吸によって外部から親友するウイルスや病原菌に対して、鼻腔内には鼻腔を清潔に維持するために鼻汁の循環があり、また連絡通路には扁桃腺をはじめとするWaldeyer(ワルダイエル)咽頭輪と呼ばれるリンパ組織の集合である扁桃が多数存在し、呼吸によって吸い込まれる外気に含まれる病原菌と戦っています(これを免疫機能と言います)。
(中略)もしも病的な状態になれば大量の『痰』が蓄積します。また、口腔内乾燥があれば咽頭部分も乾燥するため、乾燥に対して過敏に反応するリンパ組織が活発に働く結果、のどからの悪臭が呼気とともに吐き出されて口臭となってしまいます。したがってレンサ球菌やブドウ球菌、肺炎球菌、嫌気性菌による鼻風邪や咽頭炎などが、ひどい口臭を引き起こすことも考えられます。
扁桃腺炎以外の耳鼻科的疾患でも口臭は作り出されてしまうわけですね。下記の動画は扁桃腺炎についてわかりやすくまとめた動画です。
慢性扁桃炎はこんな病気
扁桃腺炎が原因で、皮膚炎や腎臓、関節などの他の部位に疾患が出る可能性がある。
とありますね。そうなると先ほどあった『様々な口臭の原因とニオイの種類』に、
腎臓病 | アンモニアのニオイ |
---|
とありましたから、また次の口臭で悩むことになってしまいます。その前に、こうした二次疾患に繋がってしまうことが怖いですね。また、以下の動画は、youtuberの『シバター』さんが、扁桃腺炎で苦しんでいる動画をアップしたものです。
扁桃腺炎の痛みに号泣するオトナコドモ
ただただ辛そうですね。口臭以前の問題で、つらく苦しい症状が待ち受けていることがわかります。
先生
ハニワくん
- 扁桃腺炎=臭い玉=膿栓。
口呼吸をやめ、うがいをしよう
先ほどの『におい玉 |よろず相談|高知大学医学部附属病院ホームページ』には、
口呼吸が続くと、細菌などが直接扁桃に接触する機会が増えるので、口輪筋を鍛えて口が無意識に開いたままにならないようにしたり、鼻詰まりが生じた時には放置しないで早めに治療を受ける。あるいは、そのような意味でも、うがいもお勧め。
とあります。先ほどの動画にも扁桃腺炎にならないように『うがい』が推奨されていましたが、それと同時に『口呼吸をしないこと』が推奨されています。口呼吸の結果、鼻呼吸のときよりも咽頭が狭くなるため上気道が閉塞しやすい状態になり、このほかにも『睡眠時無呼吸症候群』になるリスクも上がります。
いびきと無呼吸症候群
下記の記事に書いたように、
いびきや睡眠時無呼吸症候群はEDと関係があります。
狭くなった上気道が呼吸時に擦れて出す音。
睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患である。もっとも一般的な特徴は、大きないびきである。
とにかく両方とも、『睡眠時の呼吸』に多少の問題があるということで共通していますね。上気道が狭くなっていたり、あるいは、無呼吸症候群の場合は文字通り呼吸に支障が出てしまっています。
睡眠時無呼吸症候群になると体の酸素濃度が低下します。陰茎への血液中の酸素濃度も低下して、海綿体が障害されます。また睡眠時無呼吸症候群で眠りが障害されると、レム睡眠も起こらなくなり、朝立ちがなくなります。これも海綿体が障害される原因の一つです。睡眠時無呼吸症候群がEDの危険因子とされている理由がここにあります。海綿体の働きを健康に保つためにも、朝立ちはとても大切です。
これらの現象は『口呼吸』をしているから起きるのです。つまり、いびきや睡眠時無呼吸症候群があるということは口呼吸をしているということ。そしてそこには、口臭のリスクも潜んでいるということになるわけですね。睡眠時無呼吸症候群を誘発する原因として挙げられるのは、
- 体重増加
- アルコール
- 寝姿勢
- アレルギー性鼻炎
- 睡眠薬
です。つまり、この記事に書いたように、このような要因に当てはまる際には、同時に口呼吸になってしまうリスクについても懸念する必要があります。
歯周病の発症や悪化の要因にもなる
更に、『歯周病を自分で治す本 (ビタミン文庫)』にはこうあります。
口呼吸も歯周病の発症や悪化の要因
口呼吸、つまり、口で呼吸をする習慣のある人も、口の中が乾燥しやすく、口腔内細菌が繁殖しやすい環境にあるので、歯周病が発症・進行しやすいと考えられます。
口呼吸は、歯周病すらも招いてしまうんですね。歯周病になる流れを見てみましょう。
それだけではありません。『ニオイをかげば病気がわかる (講談社+α新書)』にはこうあります。
口呼吸は百害あって一利なし
(省略)口呼吸になると、前述のように脳がのぼせやすくなってしまい、集中力や作業能率にも影響を及ぼしてきます。そして空気を温度調節せず、かつ濾過しないまま肺に送り込んでしまうので、肺や喉を傷めてしまうほかウイルスやゴミも一緒に摂りこんでしまい、風邪や病気にかかりやすくなるのです。花粉症が急増しているのもこれが一因と言われています。
つまり口呼吸になると、
- 睡眠時無呼吸症候群
- 風邪(その他病気)
- 花粉症
- 扁桃腺炎
- 歯周病
といった様々な問題を引き起こし、それによって口腔内乾燥が起きれば口臭の原因ともなってしまうわけです。
『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学 (光文社新書)』ではそのような耳鼻科的疾患での口臭は、
腐敗臭・腐肉のようなにおい
と説明しています。それも含めて同じようなニオイとして、
- 歯周病(歯肉炎、歯周炎)など口腔内の感染症
- 過剰な舌苔
- 口腔内・咽喉頭の悪性腫瘍
- 鼻や喉の感染症や炎症(鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎など)
が挙げられています。先ほど様々な口臭の原因とニオイの種類として、以下のようなものを挙げましたが、これと同じことですね。
呼吸器系疾患 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
---|
先ほど挙げた問題の観点からこの問題を考え、最適化しましょう。
先生
ハニワくん
- 扁桃腺炎にならないように『うがい』と『口呼吸をしないこと』を心掛ける。
- いびきや睡眠時無呼吸症候群、歯周病も口呼吸が原因。
- 口呼吸をすると口が乾燥して唾液が減少し、口臭の原因となる。
口周りの筋肉の強化で対策しよう
例えば、『歯科医が考案 毒出しうがい』にはこうあります。
口呼吸の人が睡眠時無呼吸症候群になりやすいのは、舌が呼吸の邪魔にならないように、ふだんから後方に位置しているからです。寝ているときは筋肉が緩められるので、舌はさらに後方になります。そうすると、気道をふさいで呼吸がしづらくなります。
舌の位置は、構造的な問題ではなくて、口呼吸という習慣によって決まったものです。つまり、鼻呼吸に移行できれば、正しい位置に戻すことは可能だということです。そのためには、毒出しうがいで口の周りの筋肉を鍛えることです。そうすれば、口呼吸から鼻呼吸に移行することができるし、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクを抑えることができます。
上記の記事に書いたように、口呼吸になってしまうと、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなり、そしていびきもかきやすくなります。そして口呼吸になる原因として更にここで挙げられているのが、『口周りの筋肉の衰え』です。
- 毒出しうがい
- キシリトール100%の硬いガムを噛む
- 噛み応えのある食材を食べる
- 舌回しのような舌運動
このような対策もすべてこの問題の『前始末』となるので、ぜひ自分のものにしましょう。
先生
ハニワくん
- 口呼吸になると『口周りの筋肉の衰え』のリスクも上がる。
- 毒出しうがいで口の周りの筋肉を鍛えることができる。
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