『毒出しうがい』が口臭に効くの?
はい。
毒出しうがいとは入念なうがいのことですが、それによって多くのプラークを落とすことができます。更に、口周りの筋肉が鍛えられ、唾液の分泌量を促します。加齢によってドライマウスが起きやすいのは、口周りの筋肉の衰えが大きな要因の一つです。口周りの筋肉の強化になる毒出しうがいは、そういう面でも口臭対策となります。
先生
ハニワくん
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『入念なうがい』で口周りの筋肉を鍛える
『毒出しうがい』というのは、『入念なうがい』のことです。『歯科医が考案 毒出しうがい』では、その基本手順として以下のように挙げています。
簡単ですね。つまり何のことはない、『毒出しうがい』というのは、『入念なうがい』のことです。ポイントとしては以下の2つが挙げられます。
- 1.姿勢をよくする
水圧がよくなるため。
- 2.水の量を守る
多すぎると口が動かせなくなり、少なすぎると洗浄効果が小さくなる。
しかもこの本を出版する『アスコム』は、動画を出してくれていますので、そちらでその概要を確認することができます。
【公式】歯周病や口臭を防ぎ、生活習慣病まで予防する1日たった3回のうがい健康法とは!?
これが結構疲れます。しかし本にはこうあります。
口が疲れるのは、口のまわりの筋肉が衰えているからです。口の周りの筋肉も、からだの他の部位の筋肉と同じように、使わなければ衰えます。また、加齢とともに衰えます。逆に、使えば何歳になっても筋力がアップします。
実は、口臭の原因の一つには、『口の筋肉が衰えている』ということが挙げられるのです。それによって唾液の分泌量が減少し、口臭に繋がるわけですね。ですから下記の記事に書いたように、『キシリトール100%の硬いガム』を噛むということは、『口臭の原因になる口の筋肉の衰え予防』にもなるのです。このような理由から、『キシリトール100%の硬いガム』を食べることは口臭予防と対策になると言えるわけです。
更に下記の記事に書いたように、顔面体操、舌運動も有効です。この『舌まわし』のような運動によって、
- 唾液の分泌
- 口周りの筋肉を鍛える
という2つの目的が達成できるわけですね。唾液の重要性については下記の記事に書きましたが、その2つの目的が達成できれば、結果的に口臭を抑制することができるわけです。
先生
ハニワくん
毒出しうがいに最も適しているものは水
この毒出しうがいで使用する物は、以下の通りです。
毒出しうがいに適した物
真水 | ◎ |
---|---|
ぬるま湯 | ◎ |
塩水 | ○ |
緑茶 | ○ |
ウーロン茶 | ○ |
洗口液 | ○△ |
うがい薬 | ○△ |
炭酸水 | × |
コーヒー | × |
ジュース | × |
ビール | × |
コーヒーやビールでうがいをする人なんていないはずですが、念のためそれはNGだと書かれています。やはり一番いいのは『水』ですね。緑茶などのお茶にもカテキンなどの抗菌成分が入っていますが、『茶渋』の問題がありますからね。湯飲みやコップにもお茶の茶渋がついて汚れていきますが、同じように歯も汚れてしまいます。
したがって、水が一番いいのです。水はなにしろ、『解毒』をするために必要不可欠なものなのです。『毒出し美白ダイエット―美肌・ダイエット・健康回復・便秘解消』にはこうあります。
水を飲まないとからだに老廃物がたまる
水は細胞の中の老廃物を尿や便の形で体外に流しだしてくれる大切なものです。人間のからだからは毎日2200ミリリットルもの余分な水分が排出されています。このとき毒や老廃物も一緒に出してくれますが、水分が足りないと十分な排出が行われません。1日約1500ミリリットルの水を飲みましょう。また水は新陳代謝を高め肌のトラブルを防ぐ役目も果たしています。
実は、水というのはこのデトックスを考える際において、最重要な物質となります。
上記の記事にも書いたように、『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
- 朝食は抜く(水は午前中に500mlは飲む)
どうしても食べたい場合はバナナ、ゆで卵。
- 昼食、夕食時にはたんぱく質を多くとる(糖質はご飯からの摂取で十分)。
- 一日をとおして水は最低1.5~2リットル飲む(浄化のため)
※水以外では体の浄化ができません。
※水以外の清涼飲料水は飲まない(お茶、砂糖なしコーヒー、紅茶はOK。ただし水の代わりとしてはカウントしません)
お茶やコーヒーなどは、体の浄化、デトックスということで考えると、あまり意味がないんですね。デトックスを考えるならお茶やコーヒーではなく、水か白湯にするべきだということを覚えておきましょう。
- 水・白湯・ミネラルウォーター
- お茶・紅茶・コーヒー・清涼飲料水・etc
『余計なものが入っていないもの』の代表である『水』ですが、もちろんできるだけ有害物質が入っていない方がいいですね。下記の記事に書いたように、例えば私が使っているPanasonicの浄水器はこのようなタイプですが、JIS規格指定13物質、浄水器協会自主基準7物質を取り除いてくれます。
JIS規格指定13物質
- 遊離残留塩素(カルキ)
- 濁り
- 総トリハロメタン
- クロロホルム
- ブロモジクロロメタン
- ジブロモクロロメタン
- ブロモホルム
- CAT(農薬)
- 2-MIB(カビ臭)
- 溶解性鉛
- テトラクロロエチレン
- トリクロロエチレン
- 1,1,1-トリクロロエタン
浄水器協会自主基準7物質
- 鉄(微粒子状)
- アルミニウム(中性)
- ジェオスミン(カビ臭)
- フェノール類
- ベンゼン
- 四塩化炭素
- シス1-2ジクロロエチレン及びトランス1,2ジクロロエチレン
つまり、普通の水道水にはこれだけの『不要なもの』が入っているわけです。ですから、今回の問題と照らし合わせて考えた場合、その『水』においても、できるだけ『浄水された水』を使うのが一番いいでしょう。
先生
ハニワくん
『入念なうがい』で口周りの筋肉を鍛える
毒出しうがいは『前始末』
さて、この『毒出しうがい』ですが、これを行う理由は『取り返しのつかないことになる前の前始末』です。『歯科医が考案 毒出しうがい』にはこうあります。
ばい菌が増えてバランスが崩れはじめると虫歯になり、歯周病を発症し、口臭がひどくなり、やがては、からだのあちこちに症状があらわれるようになります。
この話を非常に簡潔にまとめると、つまりこういうことです。
実際にはこんなに簡単な話ではありませんが、詳しいことは下記の記事に書いたので、ここでは簡潔にまとめます。
つまり、
という流れがあるわけなんですね。先ほどの『詳しく書いた記事』にも書いたように、『歯は磨かないでください 歯周病を治すと、全身が健康になる (廣済堂健康人新書)』にはこうあります。
日本人の95%は歯を磨いていて、1日2回以上磨く人が73%いるという統計があります。ところが、成人のほぼ100%が虫歯を持っているといわれています。2011年歯科疾患実態調査(厚生労働省)によると、日本は先進国でもっとも虫歯の多い国のひとつといえそうです。
日本では毎日歯を磨く人が95%もいるにもかかわらず、虫歯が多いのはなぜでしょう?第1の理由としては、ほかの先進国に比べて『定期検診や予防処置の受診者が少ない』ことが一因として挙げられています。
第2の理由としては、『間違った歯磨きをしている』からです。歯を磨けば虫歯や歯周病を防げる』という考えが間違いなのです。
歯は磨かないでください 歯周病を治すと、全身が健康になる (廣済堂健康人新書)
データをまとめるとこうなります。
- 毎日歯を磨いている人:95%
- 1日2回以上歯を磨く人:73%
- 毎日3回以上歯を磨いている人:25%
- ときどき磨く人:2%
- 磨いていない人:1%
つまり日本人は、きれい好きできちっとしていて清潔で、しかも毎日のように、2回以上歯を磨いていて、中には3回以上歯を磨いているというのに、『日本は先進国でもっとも虫歯の多い国』なのです。これは一体どういうことなのでしょうか。それは記事に書いた通り、『プラークコントロール』。つまり、歯垢をきちんと取り除くことができていないからです。
前始末は非常に重要な真理です。多くの人が『後始末』に追われる中、前始末が出来る人は賢く、聡明な人だと言えるでしょう。
先ほどの記事に書いたように、アメリカ人が聡明ということではありません。そういう場面もあるし、そうでない場面もあります。しかし、こと『それぞれが強いられている衛生や保険の環境』がそれぞれの意識を作り上げ、『前始末型』と『後始末型』を作り上げているのです。
ですから日本は『先進国でもっとも虫歯の多い国』になったのです。『後始末型』の考え方が根付いていて、
虫歯になってから対処すればいいや
と軽く考えてしまうのです。アメリカのように破産の原因の第一位が『医療費の未払い』という環境を強いられていたなら、またこれらの事実も違っていたでしょう。
『歯科医が考案 毒出しうがい』にはこうあります。
プラークになる前に、歯についているばい菌や食べかすを洗い流してしまえばいいのです。口の中に住み着いているばい菌も、餌がなければプラークをつくれません。プラークになってから除去するのではなく、プラークになる前に除去する。そうすれば、口の中をいつもきれいに保つことができます。
つまりこういうことなのです。
何度も言っているように、『毒出しうがい』というのは、『入念なうがい』のことです。この『入念なうがい』を食後に行うことを習慣にすることによって、結果的に口臭を予防することに繋がるわけですね。
先生
ハニワくん
効果がない口臭もある
しかし口臭というのは下記にあるように、虫歯や歯周病、あるいは唾液の減少だけが原因ではありません。
様々な口臭の原因とニオイの種類
歯周病・虫歯 | イオウのニオイ |
---|---|
胃腸病 | 卵の腐ったニオイ |
肝臓病 | ネズミ臭(濡れ雑巾とニンニクが混ざったようなニオイ) |
糖尿病 | 甘い、甘酸っぱいニオイ(ケトン体) |
腎臓病 | アンモニアのニオイ |
呼吸器系疾患 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
心臓病 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
唾液の減少 | 雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイ |
ですので、あくまでもその2つの原因での口臭予防ということを覚えておきましょう。ただ、先ほどあった『体のあちこちに症状が出る』ということですが、実は虫歯や歯周病を放っておくと、様々な病気に罹患することがあります。『図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法』には次のように説明しています。
歯周病にかかわる様々な病気
- 糖尿病
- 動脈硬化
- メタボリックシンドローム
- 骨粗しょう症
- 癌
- 脳梗塞
- 認知症
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 心内膜炎
- 誤嚥性肺炎
- 掌蹠膿疱症
- 早産
- 低体重出産
- 関節リウマチ
実にこれだけの病気とかかわりがあるわけです。ですから、口臭以前の問題で、これらの病気を予防できるということは、大きなメリットがありますね。
先生
ハニワくん
毒出しうがいで得られるメリット
また、『歯科医が考案 毒出しうがい』にはこうあります。
口呼吸の人が睡眠時無呼吸症候群になりやすいのは、舌が呼吸の邪魔にならないように、ふだんから後方に位置しているからです。寝ているときは筋肉が緩められるので、舌はさらに後方になります。そうすると、気道をふさいで呼吸がしづらくなります。
舌の位置は、構造的な問題ではなくて、口呼吸という習慣によって決まったものです。つまり、鼻呼吸に移行できれば、正しい位置に戻すことは可能だということです。そのためには、毒出しうがいで口の周りの筋肉を鍛えることです。そうすれば、口呼吸から鼻呼吸に移行することができるし、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクを抑えることができます。
下記の記事に書いたように、口呼吸と睡眠時無呼吸症候群があると、
- 扁桃腺炎
- ED
等の問題が引き起こされます。この扁桃腺炎は『におい玉(膿栓=のうせん)』と言われるものが喉の奥にできて、それが口臭の原因となる場合があります。
睡眠時無呼吸症候群や口呼吸は、『口周りの筋肉の衰え』からも引き起こされるものです。毒出しうがいによって口周りの筋肉が鍛えられれば、これらの問題も事前に対処できるわけです。『前始末』できるわけですね。つまりこの毒出しうがいによって、
- 歯垢が溜まるのを予防できる
- 歯石が作られるのを予防できる
- 歯周病が原因の口臭や、あらゆる病気を予防できる
- 口周りの筋肉を鍛えられる
- 口周りの筋肉を鍛えることによって唾液の分泌量が上がる
- 唾液の分泌量が原因の口臭対策ができる
- 口周りの筋肉を鍛えられ、口呼吸が治る
- 口呼吸が原因の睡眠時無呼吸症候群、ED、扁桃腺炎が予防できる
- 扁桃腺炎と、その二次疾患の腎炎等における口臭を予防できる
という、これだけのメリットを得られるわけですね。たかがうがいと思っても、これは侮れません。
先生
ハニワくん
- 睡眠時無呼吸症候群や口呼吸は、『口周りの筋肉の衰え』からも引き起こされる。
- 毒出しうがいによって口周りの筋肉が鍛えられれば、これらの問題も事前に対処できる。
- 『毒出しうがい』というのは、『入念なうがい』。
- うがいで口が疲れるのは、口のまわりの筋肉が衰えているから。
- 口臭の原因の一つには、『口の筋肉が衰えている』ということが挙げられる。
- 毒出しうがいに最も適しているものは水。
- デトックスを考えるならお茶やコーヒーではなく、水か白湯にするべき。
- 毒出しうがいは『前始末』
- 日本は『先進国でもっとも虫歯の多い国』。
- 毒出しうがいは虫歯や歯周病、あるいは唾液の減少由来の口臭だけに有効。
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