マスクは口臭対策になる?
はい。
タオルを口に当てたり、マスクをするだけで口臭は抑えられます。また、マスクで口元が隠せるのもメリットで、その中でガムを噛んだりだし昆布を噛んだりすることで、さらに口臭対策ができます。
ただ、マスクをすると口呼吸になる傾向があり、そうなると扁桃腺炎等のリスクが高くなります。それらが口臭の原因となることもありますので、口呼吸しないようにすることがポイントです。
先生
ハニワくん
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マスクで口臭を防げる?
マスクは口臭対策になります。私の身近に精神的に弱い人間がいるのですが、彼はよく緊張による生理的口臭を出しています。
生理的口臭
呼称 | |
---|---|
一般的なもの | 加齢性、起床時、空腹時、緊張時、疲労時など |
ホルモンの変調などに起因するもの | 妊娠時、月経時、思春期、更年期など |
嗜好物・飲食物・薬物によるもの | ニンニク、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤)など |
- 交感神経が優位=緊張、不安
- 副交感神経が優位=リラックス
ですが、そのようにして交感神経が優位になると、唾液がネバネバしてきて、ニオイを発生するようになってきます。
自律神経や環境によって口の中に起きる変化
繁殖する菌 | 分泌される唾液 | ニオイ | |
---|---|---|---|
交感神経優位 | 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 | ネバネバ唾液(粘液性唾液) | する |
副交感神経優位 | 善玉菌。好気性菌脂臭 | サラサラ唾液(漿液性唾液) | しない |
口の中の状態がこのようになるわけですね。そしてこの『ネバネバ唾液』のせいで『酸素を嫌う嫌気性菌』が増え、口臭が悪化してしまうわけです。
それもそのはず、私が少し精神的に強すぎるので、『ボクシングの練習を継続し続ける』という、強い意志が必要なことを今でもやり続けています。ボクシングジムで練習してから、もう15年が経とうとしていますからね。多くの知人が一緒に練習をしましたが、みんな何かと理由を付けて辞め、結局最後に残ったのは私ひとりでした。そして私は今でも週に一度はミットうちの練習をしているのです。
これが結構ハードです。しかも、ボディブローの練習もしますから、お腹を出して直接殴って鍛えます。これは、練習相手の彼も殴りますから、行う前にはもちろんある程度の緊張感が走り、覚悟が必要になります。それに、私はよく彼を説教しますからね。ミスを多発する彼にも問題がありますが、そのような状況も手伝って、彼はよく生理的口臭を発しています。
特にボディブローをするときは、正面から腹を殴るわけです。すると、殴る瞬間に息をしたり、止めたりして、フーッとこちらに息がかかります。その時に彼から生理的口臭がしている場合は、モロにそのニオイを嗅ぐことになります。そこで、彼はボディブローを受ける前に口にタオルを巻くようになりました。すると、それだけでニオイは軽減されたのです。匂わなくなりました。
以上の経験があることからも、私はマスクは口臭対策になるということを知っています。マスクの場合はタオルよりも口元をケアすることに特化したアイテムですから、より一層ニオイや、唾液の飛沫などを抑えることができるでしょう。
それに、そもそもタオルを常に巻いて外には歩けませんからね。そういう意味でも、マスクは便利です。キッチンから職場まで、至る所でそれをつけていたって自然です。
先生
ハニワくん
マスクで口元を隠すということはメリットがある
また下記の記事に『ニキビとマスク』について書きましたが、
『マスクでニキビ顔を隠せる』というメリットがあります。本来マスクというものは、花粉であったり、アレルゲンとなるようなものが口に入るのを防いだり、風邪をひいている人がウイルスをまき散らさないようにしたり、料理人が唾液を料理に入れないようにしたりといった用途で使われますが、このようなマスクの『覆い隠す』という使い方は、口臭対策のヒントになります。
一つは挙げたように『口臭自体を覆い隠す』ということで使えます。そしてもう一つは、『マスクの中で唾液を出すために何かを噛む』という行為で使えます。例えばガムです。
キシリトールの含有率が多ければ多いほど、ガムは硬くなります。そして噛み応えが強くなるほど、唾液の分泌が促され、口の中のpHが酸性から中性に戻りやすくなります。ここで重要なポイントが2つ出てきました。
- 硬いガムを噛む
- 口の中のpH
ということです。詳しくはガムの記事に書きましたが、簡潔に言うとこういうことです。
口の中のpHは『中性』でなければいけないのですが、食事によって『酸性』になり、その酸によって歯に穴が空き、虫歯になりやすくなります。虫歯と歯周病は違うものですが、どちらもその原因はプラーク(歯垢)ですので、どちらかが発症すれば、どちらかも発症する可能性が高くなります。では歯周病になる流れを見てみましょう。
そして虫歯になる流れは以下の通りです。
もう一つの流れがこうですね。
口臭の原因となるのはどちらかというと『歯周病』の方です。しかし、虫歯と歯周病は密接につながっていますから、ここで挙げられている『口の中のpH』には注意する必要があります。つまり、『唾液を出せばいい』のです。そうすれば、唾液の持つ『緩衝能(かんしょうのう)』という能力で、口の中のpHは中性になり、虫歯らを予防することができます。
また記事に書いたように、口臭の原因の一つには、『口の筋肉が衰えている』ということが挙げられます。それによって唾液の分泌量が減少し、口臭に繋がるわけです。ですから先ほど『硬いガムを噛む』とありましたが、『キシリトール100%の硬いガム』を噛むということは、『口臭の原因になる口の筋肉の衰え予防』にもなるのです。
このような理由から、『キシリトール100%の硬いガム』を食べることは口臭予防と対策になると言えるわけです。
- ガムを噛んで唾液が分泌される
- 硬いガムによって口周りの筋肉が鍛えられ、唾液分泌量の低下を予防できる
- 唾液によって口の中のpHを最適化できる
という目的を達成できるからですね。ここで出てくる唾液というのは、冒頭に挙げた『ネバネバ唾液』ではなく、『サラサラ唾液』の方です。唾液の中にも菌はいますが、ニオイを出さない善玉菌ですから、サラサラ唾液が出ていれば酸素を嫌う嫌気性菌(悪玉菌)は出てこれず、ニオイは抑えられるのです。
つまり、マスクをすれば、その中で『キシリトール100%の硬いガム』を噛んでも、それを『覆い隠す』ことができます。それによって更にマスクの中で口臭対策をすることができるわけです。
先生
ハニワくん
マスクで口臭を防げる?
口臭対策のガムやだし昆布を覆い隠せる
また、ガムを噛む動作を見られたくない場合は、記事に書いた『簡単に口腔内緊張をコントロールできるガム法』も手段の一つです。つまりこういうことですね。
これであればガムを噛む動作をしなくても唾液が分泌され、それによって口臭対策ができるわけです。更に同じような手段として、『気になる「臭い」がみるみる消える100のコツ―ワキ、足、口の臭いから生活臭、服の臭いまですっきり』にはこうあります。
だし昆布を口に入れて唾液分泌を促進 口臭や口の乾燥を防ぐ!
口臭の原因となる雑菌を洗い流す唾液。その唾液の分泌を促す方法はいろいろあります。食べ物を口の中に含ませるのもその一つです。そこでおすすめなのが『だし昆布法』です。これは、1×2㎝くらいのだし昆布を口に含むという方法。だし昆布を口に入れると、『異物』があると認識して舌は昆布をコロコロ転がします。その刺激によって、唾液もどんどん出てくるのです。
気になる「臭い」がみるみる消える100のコツ―ワキ、足、口の臭いから生活臭、服の臭いまですっきり
全く同じ考え方ですね。ただ、先ほどのガム法と比べると、こちらの方がより優れた口臭対策かもしれません。ポイントを挙げてみましょう。
- 昆布をかみ砕かずに口中に含み続け『異物』と認識させ続けること
- 水分を少量含むことでさらに唾液の分泌が増える
- ガムと違って食べられる
- 昆布に含まれるミネラルが口臭対策になる
最初はガムと同じですが、『水分を少量含むことでさらに唾液の分泌が増える』というところは、だし昆布ならではの現象です。さらに、『ガムと違って食べられる』のもいいですね。動作を見られたくないような環境で、いざというときには食べてしまえば証拠隠滅できるわけです。
更にミネラルですが、『ヨード』が舌粘膜の新陳代謝を高め、弱った舌の表面を回復させ、余分な舌苔をつかなくさせます。また、『キサンティン、クロロフィル』といった脱臭作用のある成分も含まれています。更に、『アルギン酸、ヒアルロン酸』が、その保湿作用によって口の中の乾燥を予防します。
昆布の栄養と口臭に与える影響
ヨード | 舌粘膜を強化し、余分な舌苔をつかなくさせる |
---|---|
キサンティン | 脱臭作用 |
クロロフィル | 脱臭作用 |
アルギン酸 | 保湿作用によって口の中の乾燥を予防 |
ヒアルロン酸 | 保湿作用によって口の中の乾燥を予防 |
これらの口臭対策は、ただでさえ周りの人に気づかれにくい対策なのに、更にその上からマスクをするのであれば、より一層ひっそりと行うことができます。マスクにはそういう利点もあるということですね。
もちろん、マスクでの口臭対策は一時的なもの、その場しのぎでしかありません。口臭の原因は他にしっかりとありますから、同時にその原因の根本治療をしましょう。例えば、
歯周病のせいで口臭が出ているけど、マスクをすればそれでOK
なんていう考え方は、本末転倒ですからね。
先生
ハニワくん
- マスクは口臭対策になる。
- 口臭の原因の一つには、『口の筋肉が衰えている』ということ。
- 『キシリトール100%の硬いガム』を噛むということは、『口臭の原因になる口の筋肉の衰え予防』にもなる。
- マスクをすれば、その中で『キシリトール100%の硬いガム』を噛んでも、それを『覆い隠す』ことができる。
- マスクでの口臭対策は一時的なもの、その場しのぎでしかない。
口呼吸になるのはデメリットが多い
また、マスクをすると意外と『口呼吸』になる人が多いのですが、口呼吸はデメリットが多く、推奨されません。例えば下記の記事に書いたように、『扁桃腺炎』などになることもあります。マスクをしても鼻から酸素を吸い、口から吐き出すように意識しましょう。
また先ほどマスクの用途として以下の例を挙げましたが、
- 花粉等のアレルゲンとなるようなものが口に入るのを防ぐ
- 風邪をひいている人がウイルスをまき散らさないようにする
- 料理人が唾液を料理に入れないようにする
『マスクをするとマスクが臭くなる』という現象は、『自分の唾、唾液』のニオイを嗅いでいる場合があり、必ずしもそれ=口臭があるということにはなりません。自分の指に唇の中の粘膜を付着させて濡らし、それを鼻に持っていって嗅ぐと誰もが臭いと感じますが、あれと同じようなものなので、特に気にする必要はないでしょう。
この場合においても、冒頭に挙げた自律神経等の変化によって、ニオイがする唾、ニオイがしない唾という状況がありえます。
先生
ハニワくん
- マスクをすると意外と『口呼吸』になるが、それは推奨されない。
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