生理前や生理中に口臭が強くなるって本当?
はい。
女性は何かとホルモンバランスが崩れますが、そのタイミングでワキガや口臭、ニキビやうつ病等の問題を一時的に引き起こしやすいと言えます。
先生
ハニワくん
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女性は何かと性ホルモンが乱れる
生理(月経)前後は性ホルモンが乱れがちです。したがって、様々な問題を引き起こします。下記の記事に書いたように、女性ホルモンが崩れる場面や時期はたくさんあります。
- 生理
- 妊娠
- 出産
- 更年期
- 閉経
- etc.
このタイミングに、
- 薄毛
- ワキガ
- 口臭
- うつ病
- ニキビ
等の様々な問題を引き起こしやすくなるわけですね。
生理不順や出産後(分娩後)と抜け毛は関係ある?ホルモンバランスが崩れる女性の宿命
先生
ハニワくん
女性は歯周病になるリスクが高い?
また、『歯周病を自分で治す本 (ビタミン文庫)』にはこうあります。
女性は男性よりも歯周病になるリスクが高い
女性であることは、それだけで男性よりも歯周病になるリスクが高いといえます。なぜなら、歯周炎の原因菌であるグラム陰性菌は、女性ホルモンの影響を受けやすく、女性ホルモンの一つであるエストロゲンを餌にして増殖するものもあるからです。女性が思春期や更年期、閉経期に歯周病になりやすいのも、それらの時期に女性ホルモンの分泌が変動するからです。
歯周炎の原因菌であるグラム陰性菌は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンを餌にして増殖するものもあり、女性は歯周病にもなりやすいと言えます。では歯周病になる流れを見てみましょう。
この一連の流れにある『歯周炎』の原因菌であるグラム陰性菌は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンを餌にして増殖するものもあるわけですね。
先生
ハニワくん
女性ホルモンが歯茎を腫らす?
また、『命をねらう歯周病―歯周病が全身疾患を引き起こす!』にはこうあります。
女性ホルモンのいたずら ホルモンが歯茎を腫らす?
(省略)たとえば、思春期の人の口の中に歯肉炎があると、ホルモンの働きとあいまって炎症や腫れがひどくなったりします(思春期性歯肉炎)。歯の矯正をしているとプラークがたまりやすくなりますが、こんな場合に発症しやすいようです。
これと同じことは妊婦にも見られ、妊娠2か月から8か月の間は歯茎の晴れがひどくなってきます(妊娠性歯肉炎)。これは、プロゲステロンと呼ばれる卵巣ホルモンの分泌が月経時の十倍にもなり、それが炎症を引き起こすプロスタグランディンの産生を促すからです。プロスタグランディンは免疫を抑制する働きがあります。
女性ホルモンが歯茎の腫れを悪化させることがあります。また女性は更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減少するため、骨粗しょう症が生じやすくなり、歯の周りの歯槽骨の吸収が進みやすくなることもあります。
先生
ハニワくん
女性は虫歯にもなりやすい?
更に『図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法』にはこうあります。
虫歯や歯周病には女性特有のリスクがある
女性であることは、それだけで虫歯や歯周病にかかりやすいと言えます。(中略)唾液の量や中和力、ミュースタンス菌の数などで個人差はありますが、実はこの傾向は世界共通にみられ、そこには女性特有のリスクが存在していることを意味しています。
女性は虫歯になるリスクも高いんですね。 虫歯になる流れは以下の通りです。
もう一つの流れがこうですね。
つまり以下の2つが虫歯のポイントになります。
- ミュースタンス菌
- 唾液の分泌量
先生
ハニワくん
女性は何かと性ホルモンが乱れる
唾液の量も少ないしシェーグレン症候群にもなりやすい
更に『図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法』にはこうあります。
そもそも女性の歯は弱く、唾液の量も少ない
女性のリスクのひとつは、唾液腺のサイズが小さく、唾液の分泌量が少ないことです。男性に比べると、唾液の中和力である緩衝能が著しく低く、口の中がいったん酸性に傾くとなかなか中性に戻りません。そのため、虫歯になりやすく、進行もしやすいのです。
本来は『緩衝能(かんしょうのう)』という唾液の力によって『再石灰化』が行われ、食事等で酸性になった口の中のpHは中性に戻ります。そのおかげで酸性によって脱灰された部分が修復され、虫歯は予防されます。しかし、その唾液の量が少ないとなると、その修復がしにくいということになりますよね。したがって、唾液の量が少ない女性は、虫歯にもなりやすいと言えます。
唾液の平均分泌量
安静時唾液 | 刺激唾液 | ||||
---|---|---|---|---|---|
年齢集団層(年齢) | 男 | 女 | 男 | 女 | |
15~29 | 0.34 | 0.25 | 1.60 | 1.45 | |
30~44 | 0.44 | 0.31 | 1.89 | 1.65 | |
45~59 | 0.33 | 0.22 | 1.80 | 1.30 | |
60~74 | 0.30 | 0.20 | 1.84 | 1.20 | |
全体 | 0.36 | 0.26 | 1.80 | 1.40 |
(ml/min)
出典:『図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法』
すべての年齢層で、女性は男性より唾液分量が20~30%も少ないことがわかります。安静にしていても、そうじゃなくてもですね。唾液というのは下記の記事に詳しく書きましたが、『口臭の95%は思いすごし』では以下のように表現しています。
流れるドブ川はにおわない
(省略)心当たりがあるでしょうが、人前で話すときなど、緊張するとのどがカラカラになりますよね?つまり唾液がでなくなって口が渇くのです。そしてそのときに雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイが発生します。
これはとくに舌の上に潜んでいる菌が出す『ガス』のニオイです。唾液がたくさんあるときは、このガスは発生しにくいのでニオイにくく、唾液が減って下の表面が乾きがちになると一気にこのニオイが口の中に立ち込めるのです。
私たちはこの現象をドブ川にたとえて説明しています。ドブ溝の底にヘドロが溜まっていてもたっぷり水が流れている間は、たとえ多少水が汚れていてもあまりにおいませんが、水が干上がった途端にどぶのニオイが立ち込めます。
つまり、『川の水=唾液』、『ドブの底=舌表面』として考えると言うことですね。唾液が細菌の繁殖とそのニオイを抑えてくれているのです。
唾液が出ていても出ていなくても口の中に細菌はいますが、『ニオイを出す細菌』である悪玉菌(嫌気性菌)は、唾液が出ていない環境を好みます。
自律神経や環境によって口の中に起きる変化
繁殖する菌 | 分泌される唾液 | ニオイ | |
---|---|---|---|
交感神経優位 | 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 | ネバネバ唾液(粘液性唾液) | する |
副交感神経優位 | 善玉菌。好気性菌脂臭 | サラサラ唾液(漿液性唾液) | しない |
ですから、唾液の分泌量が少ないということは、それだけで口臭の原因となるわけですね。それに加えて、そのせいでシェーグレン症候群という自己免疫疾患によって起きるドライマウスに罹患する可能性もあります。シェーグレン症候群は40歳以上の中年女性に多く、男女比は1対9ですからね。つまり、女性は女性ホルモンが常に乱れるその性質を持っているというだけで、
- うつ病(マタニティブルーズ)
- ニキビ
- ワキガ
- 口臭
- 虫歯
- 歯周病
- ドライマウス
- シェーグレン症候群
- 薄毛
といった、様々な問題を引き起こしやすい、とてもデリケートな存在なのです。これで、男性の皆さんは女性に対してよりいっそう丁寧に接しなければいけないことがわかりましたね。
先生
ハニワくん
ストレスがホルモンバランスを乱す
『「きれい」を育てる 女性ホルモン整えレッスン』にはこうあります。
女性ホルモンはどこから分泌されている?
子宮と卵巣で起こっている排卵や生理をコントロールしているのが『女性ホルモン』という物質ですが、女性ホルモンがどこから分泌されているのか知っていますか?『女性は子宮でものを考える』といわれることもあり、子宮だと勘違いしている女性も多いのですが、女性の体をコントロールしているのは子宮ではなく卵巣です。卵巣の中にある卵胞からエストロゲンが、黄体からプロゲステロンがそれぞれ分泌されています。更に、卵巣に『このくらいの女性ホルモンをつくりなさい』と指令しているのは、脳の視床下部から命令を受けた脳下垂体です。
話をまとめるとこうなります。
つまり、『脳→卵巣→女性ホルモン』という図式がイメージできますね。ということは、脳、つまり『心』の問題がここに影響してきます。したがって、ストレス等の問題で脳からの指令が乱れると、卵巣にも影響し、結果として卵胞や黄体の働きに乱れが出ます。つまり、女性ホルモンはストレス等によってもバランスを崩すわけです。
下記の記事に書いたように、ストレス自体も生理的口臭の原因となります。ストレスを負い、自律神経が乱れて交感神経が優位になると、前述したように『ネバネバ唾液』になり、そこに嫌気性菌(ニオイを出す細菌)が繁殖し、口臭の原因となります。
先生
ハニワくん
女性は何かと性ホルモンが乱れる
女性は冷えやすく、不定愁訴も起こしやすい
『「きれい」を育てる 女性ホルモン整えレッスン』にはこうあります。
冷え性は女性ホルモンの大敵
冷え性の根本は血液の循環が悪くなることですが、女性に冷え性が多い理由はいくつか考えられます。男性に比べて筋肉量が少なく脂肪が多いこと、骨盤を支える筋力が弱くゆがみやすいこと、そして女性ホルモンの働きによるものです。
(中略)また、エストロゲンには熱をつくりにくい性質があるため、プロゲステロンよりもエストロゲンの分泌が増える生理期から排卵期までは低温期になります。さらにストレスも冷えを起こす原因になります。
まさに女性は『冷え性』にも悩まされるわけですが、冷えも女性ホルモンの乱れや、ストレスが原因で引き起こされることがあります。更にそれが女性ホルモンのバランスを崩す、という悪循環を生み出すのです。
ストレスによって自律神経が乱れ、温かい血液が作られずに冷えを起こしやすくなり、更にそれによって女性ホルモンのバランスを崩して、口臭以前の大きな問題を引き起こします。生理になるとイライラしますからね。
- 肌荒れ
- 体重の増減
- 不定愁訴
- 生理痛
先ほどの要素にこうした問題が加わって、気分は優れません。ですから、女性はこうして女性ホルモンのバランスを崩しやすい宿命を背負っていて、それによって心身のバランスも崩しやすいがゆえに、口臭には常に注意しなければならないのです。
エストロゲンも、プロゲステロンも、分泌量が増えるのは大体2週間ぐらいですからね。こうした対策をいつも以上に行って、この敏感な時期を乗り越えましょう。
先生
ハニワくん
- 女性は何かと性ホルモンが乱れ、そのタイミングに様々な問題を引き起こしやすくなる。
- 女性は歯周病になるリスクが高い。
- 女性ホルモンが歯茎の腫れを悪化させる。
- 女性は更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減少するため、骨粗しょう症が生じやすくなり、歯の周りの歯槽骨の吸収が進みやすくなる。
- 女性は虫歯になるリスクも高い。
- 唾液の量も少ないしシェーグレン症候群にもなりやすい。
- シェーグレン症候群は40歳以上の中年女性に多く、男女比は1対9女性は冷えやすく、不定愁訴も起こしやすい。
女性は繊細で、思っているより慎重なケアが求められる
また、当サイトで必ず出てくるのが、
- 食事
- 運動
- 睡眠
- 排泄
- ストレス
の5大要素ですが、この最適化をすることで、これら女性ホルモンのバランスの乱れも抑えることができます。とにかくこの5大要素は重要で、この問題を含めたありとあらゆる問題につながっています。例えば当サイトや姉妹サイトで扱っている主要テーマである、
これらすべてのテーマに関係しています。この5大要素を無視してこれらの美容・健康問題を考えることは絶対にできません。ですから、この5大要素を最適化して得られる恩恵は一石二鳥どころの騒ぎではないのです。そう考えると、とてもやりがいがありますね。ありとあらゆる心身の問題につながっていると思って、必ず最適化しましょう。
先生
ハニワくん
- 女性は繊細で、思っているより慎重なケアが求められる。
- 5大要素を無視してこれらの美容・健康問題を考えることは絶対にできない。
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