口の中のネバつきは口臭の原因?
はい。
唾液には『サラサラ唾液』と『ネバネバ唾液』がありますが、ネバネバ唾液を好む嫌気性菌(ニオイを出す悪玉菌)は口臭の原因となります。リラックスして副交感神経を優位にしたり、口周りの筋肉の強化を行うことが対策となります。
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口の中のネバつきが気になるという人がいます。そういう人の口は臭いのが相場です。しかし心配しなくても大丈夫です。対策はありますし、そういう人は往々にして『一時的』にそうなっているだけですから、逆に『サラサラしている』という状態もあるのです。
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上記の記事に書いたように、人はストレスを負ったり、緊張すると自律神経が交感神経優位になります。
ですね。すると唾液がネバネバしてきて、酸素を嫌う嫌気性菌、つまり『ニオイを出す細菌』が繁殖し始め、口臭が出るのです。
自律神経や環境によって口の中に起きる変化
繁殖する菌 | 分泌される唾液 | ニオイ | |
---|---|---|---|
交感神経優位 | 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 | ネバネバ唾液(粘液性唾液) | する |
副交感神経優位 | 善玉菌。好気性菌脂臭 | サラサラ唾液(漿液性唾液) | しない |
つまり、普段は『サラサラ唾液』のおかげで口腔内はベストな状態に保たれていて、口臭も発生していないのですが、緊張したりストレスを負って交感神経が優位になると、『ネバネバ唾液』になって口臭が発生するわけですね。更にこの『ネバネバ唾液』は、
という条件によっても引き起こされます。睡眠中はリラックスしていますから、副交感神経が優位になっています。しかし、『舌と口周りの筋肉を動かさない』ことにより、唾液の分泌が減るのです。ですから口を閉じて寝ている間は唾液が分泌されず、酸素を嫌う嫌気性菌(悪玉菌)が繁殖しだし、唾液をネバネバにし、口臭を発生させるのです。
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ですから、積極的に口を動かし、また就寝前と起床時には、うがいや歯磨きを怠らないようにし、『サラサラ唾液』を心掛けることが大事ですね。また、
等の問題は、上記に記載した各記事で詳しく考えていますので、併せてご確認ください。これらによって交感神経が優位になったり、口を動かさないと、唾液の分泌量が減って、『ネバネバ唾液』になりますからね。ネバネバ唾液をサラサラ唾液にするといっても、それを簡単に出来る人と、出来ない人がいるというのが現実なのです。
精神的な話はそう簡単には解決しませんからね。なぜなら、アイルランドの劇作家、バーナード・ショーがこう言ったように、
人は『習慣を好む』からです。とても奥が深い話になりましたね。しかしメンタルの話をするなら自然と奥が深くなります。例えば『気になる口臭・体臭・加齢臭』には、
『体臭恐怖』という心の病
人の悩みはすべて、他人と比較した際に感じる劣等感から生まれます。要するに、悩みの多くは『対人関係』から起こるといっても過言ではありません。
とありますが、下記のような記事を書いた私からすれば、それに対する対策法は簡単に提供できます。
例えば一部を抜粋しましょう。新渡戸稲造の著書、『自分をもっと深く掘れ!』にはこうあります。
人の顔色を見て生きる人生のおそまつさ
(省略)キリストでも孔子でも、その一生の間に多くの同情も反感も受けた。いかなる聖人でも、百人が百人からあまねく同情を受けるものではない。まして聖人でもない人が、すべての人から同情を受けることは望めない。一方に同感者があれば、他方には反感者ができる。
この本の内容に共感できる人は、もうそこまで『潜った』ということ。メンタルの話は奥が深いものですが、もしこの話が理解できるまで潜ったという人は、もうこの問題を解決しています。しかし、受け取り側が潜れないのであれば、いくらここでメンタルの話をしても意味がありませんからね。
あるいは、私が17歳の時に大きな影響を受けた、この言葉はどうでしょうか。アメリカの元大統領夫人、エレノア・ルーズベルトはこう言いました。
私も子供のころは、人から何と言われるか、どう見られるかを強く意識し、支配さえされていたこともあります。しかし、たくさんの失敗や経験、そして偉人らの言葉から学び、人と自分を比べることの愚かさを知っていったのです。
アメリカの哲学者、エマーソンは自身のエッセイ『独立独歩』でこう言っています。
だれでも教育を受けている過程で嫉妬は無知であり、模倣は自殺行為にほかならないという確信に達する時期がある。
我々は人目を気にし、人と比べ、劣等感を覚える必要などないのです。我々の人生は、この広漠とした果てしない宇宙、過去、未来永劫という甚大な時間の規模において、唯一無二なのです。このことを理解したとき、人は強靭なメンタルを手に入れます。するとどうでしょう。先ほどのバーナード・ショーの言葉が、とても滑稽に見えてきます。
自分を縛り付けていたのは他でもない、自分なんだ
という境地を思い知るからですね。このように、メンタルを鍛えることができればそれが問題の『無口』による『口臭』の問題は解決します。ダイエットと同じで、やる前は高い壁に見えても、いざ自分のものにしてしまえば(体質改善さえしてしまえば)もうこっちのもので、怖いものがなくなるのです。この事実を受け入れたいですね。
例えば先ほどの『無口になると口臭が出る』というテーマについて書いた記事に、『電話を使っているふりをして一人で喋るのは『自分との対話』がメインになるので上級テクニック』だと書きました。
などとして一人二役を演じて喋るわけですから、これは『内省行為』にもつながると。その内省行為というのはこういうことなんですね。自分に問いかけ、答えを見つける。自分の生きている意味は何か。それを内省し、見つけ出すのです。
それはまるで、『海底に沈んだ真珠を探す』旅に似ています。確かに海底は暗いし、寒いし、怖い。しかし、思い切って飛び込むのです。本当の海底でもないし。死ぬわけではありません。もしそこで真珠を手に入れたなら、今後の人生でたとえ自分に陽の光が浴びない時期があっても、手に入れたその燦燦と輝く真珠の光が自分を照らし続ける限り、人生に迷うことなく、恬淡と生き貫けるのです。
心静かでわだかまりがなく、さっぱりしているさま。迷いがないさま。
よく、『自分探しの旅』と言いますね。しかし、世界中どこを探しても、自分がどう生きるべきかということが明確に書かれた書物に出会うことはありません。旅で出会うのは『自分』です。『本当の自分』の声を聴くために一人になる必要がある。
フランスの哲学者、パスカルがこう言い、
ドイツの哲学者、ゲーテがこう言ったように、
人は、自分と向き合う時間が必要なのです。それについてまとめたのが以下の記事なんですね。
IQ – IQ |
このように、メンタルの話も私は助言ができます。たくさん勉強し、たくさん失敗し、たくさん内省したからです。ですから、それが故の『ネバネバ唾液』からの『口臭』であれば、対策はあるということになるのです。
さて、話はガラッと変わりますが、その唾液のネバネバした成分は、角度を変えて見るとなくてはならない成分です。下記の記事に『唾液の持つすごい力』について、以下のようにまとめました。
唾液腺でつくられる免疫系の要
健康維持にとって欠かせない多機能成分
口内などの粘膜を保護するねばねば成分
口の中をいつも中性に保つ唾液の主成分
発がん性物質の活動を抑える
眠りを誘って睡眠の質を上げるホルモン
細胞の活性化や修復を促す大切な栄養因子
BDNF(脳由来神経栄養因子)
脳神経の栄養成分でうつ病や認知症予防としても注目
EGF(表皮細胞成長因子)
食べすぎ、飲みすぎのときに異を守る
NGF(神経成長因子)
脳の老化を防ぎ、損傷を修復
HGF(肝細胞増殖因子)
肝臓にとって大切な成長因子
aFGF(繊維芽細胞成長因子)
シワの改善、美白効果をもたらす
IGF-1(インスリン様成長因子)
肌の張りや弾力を再生する
どれも美容や健康に貢献する成長因子です。
口臭と唾液の量はどう関係している?ネバネバ唾液とサラサラ唾液 – Inquiry. |
これらはすべて唾液に含まれている成分です。唾液は本当に様々なありがたい成分が含まれていますね。例えば薄毛問題で話せば、上にはありませんが、唾液には、パロチンという唾液ホルモンも含まれています。このパロチンが心身のさまざまな機能を若返らせ、ペルオキシダーゼが活性酸素を抑え、髪の毛にとっていい影響を与えてくれます。
そのパロチンが若返らせてくれる皮膚ですが、それには当然『頭皮』も含まれます。頭皮には毛細血管や毛母細胞がありますから、髪の毛の土壌であるそれが若返れば、髪の毛は元気でいられることができます。
またペルオキシダーゼが活性酸素を抑えてくれれば、コラーゲンが老化しないで済みます。コラーゲンが老化すると、同じように毛細血管や毛母細胞が老化することになりますから、髪の毛の土壌であるそれが老化することを防げるということは、元気な髪の毛を維持できることに繋がるわけですね。そしてそれはニキビ問題で考えても同じようなことが考えられるわけです。
このうち『ムチン』というのがありましたね。ムチンというのは下記の記事にも書きましたが、オクラ、山芋、納豆等のネバネバ食材に含まれるネバネバ成分です。
納豆が精力増強に効果的?ムチンとナットウキナーゼに注目 – Under”I” |
山芋が精力増強に効果的?ムチン、アルギニン、ビタミンB1に注目 – Under”I” |
オクラが精力増強・ED改善に効果的? – Under”I” |
『脳卒中・がん・肌の老化予防から、誤えん性肺炎まで 唾液サラネバ健康法』にはこうあります。
口内などの粘膜を保護するネバネバ成分 ムチン
(省略)ムチンは、目の内側を覆っている粘膜上皮の杯細胞から主に分泌される成分です。唾液腺でもつくられ唾液のネバネバ成分として、食物をやわらかくしたり、食道の表面について飲み込みやすくしたりする役割を担っています。
また、口の中や食道などの粘膜に付着して表面をコートし、細菌やウイルスなどの侵入を防ぐはたらきもあります。これにより口内の炎症、さらに胃酸が食道を逆流することで発生する逆流性食道炎の予防に貢献しています。
まとめてみましょう。
ムチンの役割
ですから唾液のネバネバ成分というのは、角度を変えて見ると『ムチンの働き』なわけですから、有難い現象が起きていると考えることもできますね。
しかし、この『ムチンの働き』というポジティブなネバネバであっても、同じようにニオイがするのでしょうか。また、緊張したりして交感神経が優位になったときでも、このムチンのせいでネバネバ唾液になるのでしょうか。
本にはこうもあります。
交感神経がネバネバ唾液を分泌し、ストレス緩和
(省略)動物は食物や異性の取り合いのときなどに闘争し互いの体を噛みあいますが、それにより口の中が傷ついたりします。その際に、傷つきやすい口の粘膜をたんぱく質の含有量が多いムチンなどのネバネバ成分でおおうことで、口内を保護する仕組みが自然に出来上がったというのです。ネバネバ状態になると唾液中の水分量が減少し、抗菌作用のある唾液成分IgAの濃度が高まり、免疫作用が強くなります。
つまりこういうことですね。
やはり、交感神経が優位になったときになるネバネバ状態の原因も、ムチンだったようです。そしてどちらかというとこのネバネバ現象は、『自己防衛本能』によって起きる自己強化だったようですね。
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上記の記事に、ニオイに限らずこのような様々な『不可解な現象』は、『何らかのサイン』と考えられると書きましたが、確かに虫歯や歯周病、胃腸病等の病気に関してはそうでも、『唾液の減少』によって陥るこのネバネバ状態というのは、『異常が出ているサイン』というよりは、自己防衛本能だったようです。
ただそれも状況次第ですね。先ほどのメンタルの話で言えば、偉人たちは『王道を歩け』と言わんばかりに、歩くべき道を教えてくれていて、『道を逸れている人』がその道を正されることになります。コンプレックスを感じている人や、体臭恐怖等でおびえている人の精神状態は、決して『正しい道』ではなく、逸れていて、つまりは逸れているサインとして、その口臭が出ていると考えることができますからね。
さて、唾液をサラサラにする方法というのは下記の記事に詳しく書きましたので、併せてご確認ください。基本的には副交感神経を優位にさせることを考えましょう。
ですね。
無口や吃音症は口臭の原因?おしゃべりやカラオケで口臭対策ができる! – Inquiry. |
このような方法でも、唾液をコントロールできるようになるでしょう。唾液がサラサラになると、唾液中の『重炭酸塩量』も増え、酸性になりがちな口の中を中性に戻してくれますので、虫歯や歯周病を予防することもできます。ストレスで虫歯や歯周病が悪化することもありますから、リラックスする時間を確保することはとても大切なことですね。
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