口臭対策になるフルーツは?
口臭対策におすすめのフルーツとしてまず真っ先に挙げられるのは、以下のものです。
理由は『システインプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)』です。この酵素の働きのおかげで、舌苔にある汚れを取り除くことができます。しかし、その他の果物にも結果的に口臭対策になるものがたくさんあります。抗酸化作用が入っている時点で、果物や野菜は口臭対策になるのです。
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口臭対策におすすめのフルーツとして挙げられるのは、まず以下のものです。
口臭について知っている人であれば、まず真っ先にこれらの果物を挙げるでしょう。理由は『システインプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)』です。この酵素の働きのおかげで、舌苔にある汚れを取り除くことができます。
『気になる「臭い」がみるみる消える100のコツ―ワキ、足、口の臭いから生活臭、服の臭いまですっきり』にはこうあります。
舌苔を取る習慣をつけたら腐った卵のような口臭の発生源が絶てる
(省略)2つ目は、口の中の細菌が起こす腐敗による講習です。原因は次の5つです。
- 歯垢や食べかすによる腐敗臭
- 歯肉炎や思想の雨量によるニオイ(膿臭)
- 入れ歯や虫歯による腐敗臭
- 舌苔の腐敗臭、硫化水素臭
- 扁桃腺についた膿栓の膿臭
123は歯をこまめに正しく磨くことで、5はうがいで解決します。4はあまり知られていませんが、実は口臭の大きな原因をしめています。舌は面積が広く、食べかすや細菌がつきやすい場所。舌苔は、正しくこすり取る必要があります。
気になる「臭い」がみるみる消える100のコツ―ワキ、足、口の臭いから生活臭、服の臭いまですっきり
舌の色が白いと病気?口臭の原因?舌苔の掃除はするべきか – Inquiry. |
舌苔の掃除に関しては上記の記事に書きましたので併せてご確認ください。ここで確認したいのは『腐った卵のような口臭』です。これは先ほど出てきましたよね。この手のニオイを舌苔の掃除によって抑えることができるということになります。
様々な口臭の原因とニオイの種類
歯周病・虫歯 | イオウのニオイ |
---|---|
胃腸病 | 卵の腐ったニオイ |
肝臓病 | ネズミ臭(濡れ雑巾とニンニクが混ざったようなニオイ) |
糖尿病 | 甘い、甘酸っぱいニオイ(ケトン体) |
腎臓病 | アンモニアのニオイ |
呼吸器系疾患 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
心臓病 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
唾液の減少 | 雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイ |
口臭の原因は一つではない!様々な種類とその対策 – Inquiry. |
上記の表で見ると『胃腸病』がそのニオイに該当しますが、もちろん、これらの果物によって胃腸病が治るということではありません。『腐った卵のような口臭』に関しては、ある本では『生臭い臭気』と書いてありますから、とにかくその類のニオイだと考えれば間違いないでしょう。この場合は『唾液の減少』にある『雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイ』もそれに該当すると考えられます。
胃腸病による口臭は歯周病に匹敵するほど多い! – Inquiry. |
先ほどの本にはこうもあります。
凍らせたパイナップルが口腔ケアに大活躍!
(省略)『3㎝角程度に切ったパイナップルに割りばしをさして冷凍庫で凍らせます。使うときは冷凍庫から出し、角が少しやわらかくなるまで数分置きます。舌苔をなでるだけではなく、頬の内側をマッサージしたりすることで、唾液の分泌量も増えるようです。』このように、唾液が増えるのはパイナップルの酵素に動物性たんぱく質を分解し、舌苔を絡めとる働きがあるからなのだとか。
『パイナップルの酵素に動物性たんぱく質を分解し、舌苔を絡めとる働きがある』と出てきましたね。
更に本にはこうもあります。
食後のデザートで口臭を防ぐ キウイフルーツは舌苔をとる”魔法の果物”
(省略)舌苔は口の中から剥がれ落ちた古い細胞や食べ物のカスに、口の中にいる細菌が集まったもの。タンパク質の塊で、歯の表面にくっつく歯垢と同じようなものと考えるといいでしょう。ですから歯磨きで歯垢を取り除くように、舌苔もまめに取り除かないと細菌がどんどん増えて、悪臭を放つ硫化水素が発生!いやなニオイのもとになってしまうのです。
(中略)舌苔が気になる場合は、食後のデザートとしてキウイフルーツを食べてみてください。キウイフルーツには舌苔(たんぱく質)を分解・除去するアクチニジンという酵素が豊富に含まれているのです。
更に『キウイフルーツには舌苔(たんぱく質)を分解・除去するアクチニジンという酵素が豊富に含まれている』と出てきましたね。これらの分解酵素はすべてこの『プロテアーゼ』の一種です。
各食材のプロテアーゼ
パイナップル | ブロメライン(ブロメリン) |
---|---|
イチジク | フィカイン(フィシン) |
キウイフルーツ | アクチニダイン(アクチニジン) |
パパイヤ | パパイン |
ショウガ | ジンギパイン(ジンギバイン) |
マイタケ | マイタケプロテアーゼ |
納豆菌 | ナットウキナーゼ |
※ちなみにこれらのフルーツに含まれるプロテアーゼは、熱に弱いため60度以上の熱が加わるとたんぱく質分解酵素の効果がなくなります。つまり、生で食べたときのみ有効で、缶詰や熱処理された加工品の場合は効果がありません。
納豆やショウガは独特のニオイがありますから、それが勝ってしまいますね。マイタケも少しにおいがあります。しかし果物に関してはさっぱりしていますからね。舌苔の汚れを取り、ニオイを消すにはうってつけと言えます。ですからまず最初に口臭対策としてフルーツを挙げる場合は、上の4つが筆頭に挙がることになります。
更にそのうち、パイナップルとキウイフルーツには、クエン酸が含まれています。クエン酸は口の中の雑菌の繁殖を抑えるとともに、その酸味で唾液の分泌が促されるため、そういう方向からも口臭にアプローチができます。更にこれらであれば梅干しやレモンと違って酸味も弱く、摂りすぎて塩分過多になることもないので口臭対策としてはうってつけと言えるでしょう。
また、『ドライフルーツ』も挙げられます。これは、下記の記事に書いた『唾液の分泌』と同じ理由です。
乾燥昆布・ひじきが口臭予防になる?めかぶやもずく等の『海藻』がすごい – Inquiry. |
乾燥昆布のポイントを挙げてみましょう。
このうち上の3つはドライフルーツで考えても全く同じです。また、果物には果物で昆布と違ったビタミンなどが含まれるので健康的です。もちろん先ほどの4つのフルーツもドライフルーツとして販売されています。
ただし、プロテアーゼの説明を思い出してください。『生で食べたときのみ有効で、缶詰や熱処理された加工品の場合は効果がない』とありましたね。したがって、ドライフルーツにはプロテアーゼの効果は期待できません。それなのに、ある商品の説明にはこうあります。
有機ドライフルーツ・イチジクは、鉄分の含有量がとても多く、プロテアーゼ、ミネラル、食物繊維、ビタミンB群、ポリフェノールなどの、美肌、美白に欠かせない女性ホルモンのための栄養素を、バランスよく豊富に含んでいます。
イチジクが栄養があるのはその通りなのですが、プロテアーゼはドライフルーツにしてまうと効果がなくなるのでこの話は嘘ということになります。最低でも『たんぱく質分解酵素の効果』としては意味がないですね。ただ、ドライフルーツ自体に乾燥昆布と同じように唾液の分泌を促す効果がありますからね。これだけでも十分口臭効果があります。
また、その他の果物も、すべて結果的には口臭対策につながるものばかりです。例えばリンゴですが、ペクチンが便秘の改善とデトックスに有効で、アントシアニンとポリフェノールが身体を酸化から守り、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸が、貧血の予防をしてくれます。またリンゴに含まれる食物繊維はペクチンだけではないのです。
リンゴに含まれる食物繊維
不溶性食物繊維 | セルロース、リグニン |
---|---|
水溶性食物繊維 | ペクチン |
これらの豊富な食物繊維の力で、かなり頑固な便秘対策もできるわけですね。その『便秘の解消』ですが、これは口臭に関係があります。便秘になると腸内腐敗が起き、悪玉菌が増え、体臭の原因となります。もちろん口臭の原因ともなります。
ここにたまたま似たような名前の『ペプシン』という分解酵素の話が出てきましたが、リンゴに含まれる様々な食物繊維はこのような便秘が原因での体臭を予防してくれると言えます。悪玉菌にも一応の役目があり、善玉菌にできない分解をしてくれます。しかし、それと引き換えにニオイ物質を引き起こしてしまうことが玉に瑕なわけです。
ですから、リンゴに含まれる食物繊維、あるいはクエン酸等の整腸効果、便秘解消効果は、口臭対策として有効だと言えます。
またクエン酸は唾液を分泌させ、口臭対策になります。更に疲労回復効果があります。疲れがたまると人の自律神経は乱れます。
ですから、交感神経の方が優位になってしまいます。水分や唾液がなくなったり、交感神経が優位になるとネバネバ唾液になり、酸素を嫌う嫌気性菌(悪玉菌)が増えて、それがニオイを発生させるのです。
自律神経や環境によって口の中に起きる変化
繁殖する菌 | 分泌される唾液 | ニオイ | |
---|---|---|---|
交感神経優位 | 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 | ネバネバ唾液(粘液性唾液) | する |
副交感神経優位 | 善玉菌。好気性菌脂臭 | サラサラ唾液(漿液性唾液) | しない |
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口臭対策になるのは、
です。したがって、リンゴに含まれる、
といった栄養素は、口臭対策になると言えます。リンゴ酸や酒石酸にもクエン酸と同じような効果を期待できるわけですから、相当な疲労回復効果が期待できます。自律神経が乱れ、ネバネバ唾液になり、それが原因での口臭になります。リンゴを食べるのは口臭対策になると言えるでしょう。しかもこれら有機酸は活性酸素も抑えますからとても優秀ですね。
まず、アントシアニンとポリフェノールは抗酸化物質です。この抗酸化作用があると、体内の活性酸素を除去することができます。先ほど、『活性酸素を増やし、過酸化脂質が増えると、胃腸の調子が悪くなり、便秘になったりもする』とありましたが、その動きを抑えることができるわけです。
リンゴの皮の赤い色素は『アントシアニン』というポリフェノールの一種で、抗酸化作用が豊富です。また、青りんごは『クロロフィル』、果肉は『フラボノイド』と、これらは全て抗酸化作用が豊富の栄養素なので、抗酸化ということでは、リンゴは有能だと言えます。
リンゴはワキガだけじゃなく口臭にも効く!有機酸とポリフェノールの力がすごい! – Inquiry. |
またそれで言うなら下記の表をご覧ください。
キウイ | ポリフェノール |
---|---|
アセロラ | アントシアニン |
アボカド | β-カロテン |
イチゴ | アントシアニン |
ザクロ | アントシアニン、レスベラトール |
夏ミカン | オーラプテン |
みかん | β-クリプトキサンチン |
バナナ | ポリフェノール |
ベリー類 | アントシアニン |
マンゴー | エリオシトリン |
リンゴ(皮) | アントシアニン |
リンゴ(青) | クロロフィル |
リンゴ(果肉) | フラボノイド |
レモン | エリオシトリン |
柿 | タンニン |
ここに挙げたフルーツはすべて抗酸化物質を持っています。したがって、活性酸素対策になり、過酸化脂質の発生を抑え、悪臭の予防・対策ができます。バナナもそうですね。バナナにも同じように整腸作用が期待できます。それ以外にも様々な恩恵が得られるので、専門家は『一年を通して食べたい果物』だと言います。
また例えば『柿』ですが、『柿が色づくと医者が青くなる』と言われるほど栄養分の高い果物です。これは豊富なビタミンCによるものですね。以下の表を見てみましょう。
様々な食材のビタミンC含有量
ミドリムシ | 5mg |
---|---|
バナナ | 14.4mg |
イチゴ | 62mg |
キウイ | 69mg |
柿 | 70mg |
レモン | 100mg |
アセロラ | 800~1700㎎ |
柿はイチゴやキウイよりもビタミンCが多いんですね。ビタミンACEはすべて抗酸化物質ですから、タンニン以外の栄養素からも抗酸化作用を期待できます。タンニンは、柿のあの『渋み』の元です。ですから、渋い柿ほどタンニンが強いということになります。
『柿渋(かきしぶ)』という柿が熟してオレンジ色になる前の、緑色の段階は、とても渋みが強くて、タンニンが豊富です。この状態で食してしまうと、便秘気味になるということもあります。食べるならやはり熟した柿がいいでしょう。
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タンニンには抗菌作用もありますから、体臭が気になる人にもこのカキタンニンは有効です。
『柿渋ファミリー石鹸』
また、タンニンは緑茶等のお茶類にも含まれているので、お茶類にも口臭を予防する力があります。
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また、果物の中にはキシリトールを含むものもあります。キシリトールと言えば虫歯予防になる成分として有名ですよね。ということは、それを含んだ果物を食べると虫歯予防になり、虫歯由来の口臭予防となるのでしょうか。『図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法』にはこうあります。
ミュースタンス菌を減らす切り札『キシリトール』の虫歯予防効果
キシリトールは、白樺や樫などに含まれる天然成分に由来した甘味料です。甘いキシリトールが虫歯予防に効くとは不思議に思うかもしれません。ミュースタンス菌に代表される虫歯菌は、糖を分解して酸を発生させます。ところが、キシリトールは虫歯菌が分解できない独特の構造をしているため、酸を発生させません。さらにキシリトールを長期間摂り続けることでミュースタンス菌の活動が弱まり、大幅に菌の数を減らすことができます。
また、キシリトールの爽やかな甘未が唾液の分泌を促したり、唾液中のカルシウムと結びついてエナメル質の再石灰化を促進する効果も期待できます。
まずは『ミュースタンス菌に代表される虫歯菌は、糖を分解して酸を発生させる』という事実を理解した上で、キシリトールの特徴を見てみましょう。
キシリトールの特徴
このような特徴からして、キシリトールは虫歯予防効果があるということになります。また本にはキシリトールを含む果物や野菜の例を挙げています。
キシリトールを含む果実と野菜(100g乾燥重量当たりの含有量)
キシリトール含有量 | |
---|---|
ラズベリー | 268mg |
バナナ | 21mg |
いちご | 362mg |
プラム | 935mg |
カリフラワー | 300mg |
ほうれんそう | 107mg |
レタス | 131mg |
プラムは相当な量が入っていますね。ガムだけじゃなく、自然の食材にもこのようにキシリトールが含まれているわけです。しかし、キシリトールには1日の摂取目安量があり、それは、
1回につき1g以上のキシリトールを5分以上、1日に5回以上噛む
ことです。1gが1,000mgですから、上の食材はすべて1g以下ですね(100g中)。しかし、その場合、『100gのプラムを5分以上、1日に5回以上噛む』ことが求められるので、プラムを一日にそれだけの量を食べられるという人であればいいのですが、そうでない人は大変ですね。キシリトール目的でフルーツを食べるのは現実的ではないかもしれません。
キシリトールガムは口臭予防に効果はある?カギは『100%』の硬いガム – Inquiry. |
ただし、抜群の効果が期待できないだけで、これらのフルーツには抗酸化作用がたっぷり含まれています。特にベリー系がすごいですね。例えばイチゴにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、コラーゲン生成にも役立ちます。また、先ほどの抗酸化物質で言えば、イチゴの場合は『アントシアニン』ですね。
医学博士のマイケル・グレガーの本、『食事のせいで、死なないために[食材別編]―スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学』にはこうあります。
野菜の中では緑色野菜が、果物の中ではベリー類がもっとも健康によいのは、おもに植物色素の働きによる。緑色の植物の葉には葉緑素(クロロフィル)が含まれ、活発な光合成を引き起こす。そのとき産生される高エネルギー電子の働きを抑制する為に、緑色植物には抗酸化物質がたくさん含まれている。
(中略)では赤玉ねぎと白玉ねぎでは、どちらのほうが抗酸化物質を多く含んでいるだろうか?答えは一目瞭然、調べるまでもない(実際に、赤玉ねぎは白玉ねぎよりも高酸化力が76%も高く、黄玉ねぎはその中間だ)
(中略)だから、いちごは赤みがなるべく強いものを、ブラックベリーは黒々としているものを、トマトは真っ赤なものを、ブロッコリーは緑色が濃いものを、選んで買おう。色素にこそ、老化防止作用、抗がん作用、抗酸化作用があるのだから。
食事のせいで、死なないために[食材別編]―スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学
果物や野菜のこうしたカラフルな色素にこそ、抗酸化作用が含まれているわけですが、中でもベリー類はとても抗酸化作用が高いんですね。イチゴは『ストロベリー』ですからね。赤みがなるべく強いものを選ぶといいでしょう。
イチゴ、ブルーベリー、ブラックベリー等のベリー系ですが、先ほどの本にはこうもあります。
アメリカ人がいちばん好きな果物はりんごとバナナで、1カップ当たりの抗酸化力はそれぞれ60ユニットと40ユニットだ。外国では人気の高いマンゴーはさらに抗酸化力が高く、110ユニットもある。
だがどれも、ベリー類にはかなわない。いちごは約310ユニット、クランベリーは330ユニット、ラズベリーは350ユニット、ブルーベリーは380ユニット(ただし野生のブルーべりはその2倍)、そしてブラックベリーは650ユニットもある。北極圏のツンドラ地帯には、さらに抗酸化作用の高いレッドハイデルベリーなどがある。
(中略)とにかく、毎日1品目のべりーを食べていただければうれしいが、抗酸化作用にこだわるならば、いちごよりもブラックベリーを選べば2倍の効果が得られる。
ベリー類の抗酸化力は 果物の中でもずば抜けています。抗酸化作用は先ほどの『過酸化脂質からの活性酸素発生』の流れを見ればわかるように、口臭や体臭問題も改善する重要な作用なのです。
野菜や果物は基本的に、人間を健康に導いてくれる有難い食材ですからね。これらをベースに、肉や魚等のたんぱく源を摂った方がいいくらいです。多くの人はそうじゃなく、これらは『副菜』でしかないと思ってしまっていますからね。それが大きな落とし穴となっています。
『正しい玄米食、危ない玄米食~マクロビをしている人はなぜ不健康そうに見えるのか~』にはこうあります。
アフリカのウガンダの人は大腸がんが少なく、スコットランド人は大腸がんが極めて多いとし、その理由は食物繊維の摂取量に関係していると書かれています。ウガンダの人が1日36~45gの食物繊維を摂るいっぽうで、スコットランド人は1日9gしか摂っていないことがわかりました。
正しい玄米食、危ない玄米食~マクロビをしている人はなぜ不健康そうに見えるのか~
これをもう少し詳しく考えてみましょう。『腸内革命―スッキリ!腸のよごれをきれいにする本』にはこうあります。
なぜアフリカの原住民に大腸がんが少ないのか
便秘をすると、食べ物が腸の中に長くとどまっているために、腸の中に有毒な細菌が増えて、それがさまざまな有害物質を作り出してしまいます。そして、その有害物質が体の中に取り入れられると、肝臓をはじめ多くの部分に悪影響を及ぼします。もっと恐ろしいことは、腸内の有害物質が腸壁にとりついて、悪性新生物、つまり癌を発生させることです。大腸がんは、以前から肉食型の欧米に多い病気でした。
つまり、肉や魚等のたんぱく源をメインにしてしまうと、このようなことが起こるのです。腸内腐敗は口臭や体臭の原因となりますが、それ以前にもっと恐ろしい『大腸がん』等の重病を引き起こす原因ともなります。ですから、野菜や果物をメインにするということの価値はものすごく高いのです。
口臭対策になるフルーツとして真っ先に挙げられるのは冒頭の4つですが、それ以外のフルーツも、そしてもちろん野菜にも、腸内環境を整え、あるいは活性酸素を除去し、口臭も含めたあらゆる美容と健康を守る力を期待できますので、人はそれを忘れないようにしたいですね。
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